改訂は追々
移行作業中
目次
アケボノインコは中米のコスタリカから南米のブラジルやボリビアあたりの広範囲に分布します。
アケボノインコ属の一種で、概ね体長28cmの体重250g前後±50g級の中型インコです。
爽やかな配色、ずんぐりむっくりなスタイル、大きな瞳に可愛らしい顔立ち、独特の香りも楽しめるインコです。
大人しいとまでは言わないにしても忙しない動きではなく、静か動かに振り分けるなら前者のインコです。
分類 | Pionus アケボノインコ属 |
学名 | Pionus menstruus |
和名 | アケボノインコ 曙鸚哥 |
英名 | Blue-headed Parrot , Blue-headed Pionus |
スペイン名 | Loro Cabeciazul |
オランダ名 | Zwartoormargrietje |
ドイツ名 | Schwarzohrpapagei |
フランス名 | Schwarzohrpapagei |
イタリア名 | Pappagallo testablu |
チェコ名 | amazónek černouchý |
ポルトガル名 | Maitaca-de-cabeça-azul |
中国名 | 蓝头鹦哥 , 藍頭鸚哥 |
亜種 | アリ |
性的二型 | ナシ 外見上の目立った性差は無い |
サイズ | 28-30cm 210-290g |
クラッチ | 4-6 |
抱卵 | 26 |
足輪 | 8.5mm |
分布 | 中南米 |
コスタリカ,パナマ,コロンビア,ベネズエラ,トリニダード,スリナム,仏領ギアナ,ガイアナ,ブラジル,エクアドル,ペルー,ボリビア | |
CITES | Appendix II |
RED List | Least Concern 2016- |
原産国は、コスタリカ,パナマ,コロンビア,ベネズエラ,トリニダード,スリナム,仏領ギアナ,ガイアナ,ブラジル,エクアドル,ペルー,ボリビア
中南米に跨る広大な分布域はアケボノインコ属で最も広い分布域をもちます。
地図で3つに分けられているように、中米からアンデス山脈までの中米グループとアマゾン大湿原グループ、そして北東部沿岸部の3つにわけられます。
前項の分布地図では3つのグループにアイコンがわけられていますが、それぞれが違う亜種という表記です。
永続的な生息地の分断による地域偏差から生じる亜種や別種への多様化です
●P. m. menstruus
黄色いアイコンが基亜種で、主にブラジルのアマゾン大湿原に広く分布。
●P. m. rubrigularis
ピンクのアイコンは亜種で、中米からコロンビアのアンデス山脈で寸断されるまでの南米に分布。
亜種:Pionus menstruus rubrigularis
Paler Blue-headed parrot / Western Blue-headed parrot
ニシアケボノインコ(標準和名ではない俗称)
基亜種に比べて小型、頭部の青色が淡くて喉元の赤色が濃い。
●P. m. reichenowi → Pionus reichenowi
水色の北東部沿岸側の青いアイコンのあたりに分布するP.m.reichenowiは、アケボノインコの亜種から別種Pionus reichenowiに昇格しています。
ひと目で違いわかるほど成鳥は全体的にアケボノインコより鮮やかで、アオアケボノインコと呼ばれます。
旧学名:Pionus menstruus reichenowi
新学名:Pionus reichenowi
英名:Reichenow’s Blue-headed parrot
和名:アオアケボノインコ
アケボノインコの学名の種小名「menstruus」は少し野暮ったい命名由来です。
語源は「menstrual」で、意味は「月経/生理」です。
これは尾羽の裏側部分(下尾筒/コヴァート)の鮮やかな赤色の羽を意味しています。
コヴァートの赤色はアケボノインコだけではなくアケボノインコ属としての特徴ですが、英名の俗称で「Red-vented parrot」というのがあります。
また、コヴァートの赤さが特徴的なフィリピンオウムの俗称は「Red-vented Cockatoo」です。
小野小町をはじめとした平安時代の和歌の名人として世に名高い三十六歌仙の一人、坂上是則による百人一首の歌番号31
朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに 夜が明けてきて、ほのかにあたりが明るくなってくる頃。 明け方、空がほのかに明るくなってきた頃、 有明の月のように明るく降り積もる吉野の雪の清さ ほのぼのと夜が明けるころ、明け方の月が照らしているのかと見間違えるほどに、吉野の里に白く降り積もっている雪であることよ。
大正6年(1917年)に発行された日本鳥学会の第二代会頭、鷹司信輔公爵による「飼ひ鳥」
私が所持しているのは大正15年/昭和元年(1926年)の増訂5版ですが、100年前の書籍です。
紫色の雲の内より紅の旭光の
朝焼けのはじまる曙の空色は青寒色と赤暖色の共演ですが、寒色で仄かに暖色が混ざるというイメージ
色名としての「曙色」は旭の方が主体で、サーモンピンク系の暖色
曙色
曙色aurora■#f19072■
アケボノインコのルーツ
系統樹
ボウシインコ属
シロハラインコ属