大阪北摂で昔からの鳥好きであれば誰もが知るような老舗の小鳥専門店「高槻愛鳥センター」。
以前は明野店と深沢本町店の2店舗をご夫婦それぞれで長く営業されてきましたが、ご高齢による理由から平成27年末(2015年12月30日)をもって明野店を閉店。
平成28年(2016年1月4日)からはご夫婦一緒で新しい「高槻愛鳥センター」として深沢本町店をリニューアルオープンしました。
年齢を感じさせないパワフルなお二人とはいえ、これからはご夫婦一緒で楽しい高槻愛鳥センターをのんびり末永く頑張って頂きたいところです。
さらに店舗を建て替えすることになり、令和3年末(2021年12月)から更地となって新店舗を建設中です。
新しい店舗が完成するであろう春ぐらいまでは、すぐ隣の仮店舗で営業中です。
陽当りの良い明るい新店舗には元気で綺麗な小鳥たちで賑わっています。鳥たちの健康にとって日光浴で紫外線を吸収する事はとても大切で、玄関の大きなガラス扉をあけているだけで店中の鳥たちが日光浴となります。
佇まいこそ昭和ですが、見た目だけ綺麗な展示だったり、温度変化耐性を獲得出来ないガラスケージだったり、過保護過ぎる今どきの店とは根本的に違います。
また、販売されている鳥たちは問屋から仕入れたものより自家繁殖や仲間の繁殖家から直接やってくる鳥たちが多くいます。
これまで扱ってこられた鳥の数も数千羽なのか数万羽なのかもはや数え切れないもので、その経験が生き字引として培われているのも大御所たる所以でしょう。
店頭に並ぶ鳥たちの種類はその時々で勿論違います。
セキセイインコ、オカメインコ、ウロコインコ、アキクサインコ、キンカチョウ、文鳥といった定番種はもちろんですが、とても珍しい鳥たちもちょくちょくいます。
なんちゃって大型セキセイでは無いしっかりしたジャンボセキセイ、近年ではすっかり扱う店が激減したカナリア、カノコスズメやセイコウチョウといったフィンチの類も。
基本的には小型メインですが、ワカケホンセイインコ、オキナインコ、シロハラインコ、モモイロインコ、ルリメタイハクオウムといった中大型サイズの鳥たちがいることも。
店主の丸山重夫さんは日本で残り少なくなった「つぼ巣職人」でもあります。
鳥種によってそれぞれに最適な形へと力強い手捌きであっという間に編み上げます。
その工程に惚れ惚れします。
愛鳥家専門誌 ALL BIRDS 2015年7月号では壺巣職人としても紹介させていただきました。