オウム・インコの絶滅危惧種|IUCN Red List

*現時点=RedList 2024年10月28日版を前提

レッドリストについて

IUCN Red List

まず、日本の環境省が定める日本におけるレッドリスト/レッドデータブックとは異なります。

国際的な絶滅危惧種とはIUCNによって絶滅の危機に瀕していると定義された種を指します。

IUCNとは国際自然保護連合のことで、1948年にスイスで創設された国際的な自然保護団体です。

活動の一環として絶滅危惧種を管理するためにすべての野生生物の種をリスト化する取り組みを行っています。

それがRed List(レッドリスト)です。

レッドリストの正式名称は
IUCN (International Union for the Conservation of Nature) Red List of Threatened Species TM

Red Listに掲載されれば絶滅危惧種というわけではありません。

現時点での掲載種は166,061種で、そのうち46,337種絶滅の危機に瀕しているとされています。

絶滅危惧種かどうかはRed List Categoryという項目のカテゴリで判断されます。

これは絶滅リスクを評価したカテゴリで、基本は7つのレベルにわけられます。

Red List カテゴリ
  1. EX:Extinct
    絶滅種: 飼育下も含めて最後の個体が死亡。
  2. EW:Extinct In The Wild
    野生絶滅種:野生での絶滅。
  3. CR:Critically Endangered
    近絶滅種:野生で絶滅の危険性が極めて高い。
  4. EN:Endangered
    絶滅危惧種:野生で絶滅の危険性が非常に高い。
  5. VU:Vulnerable
    危急種:野生で絶滅の危険性が高い。
  6. NT:Near Threatened
    準絶滅危惧種:存続条件が脆弱で、近い将来に絶滅危惧種となる可能性がある。
  7. LC:Least Concern
    低懸念種:個体数が安定しており、近い将来に絶滅する可能性は低い。
  8. DD:Data Deficient
    データ不足
バードライフ・インターナショナル

IUCNの鳥類評価はバードライフ・インターナショナル(BLI|BirdLife International)が担当しています。

BLIは鳥類の保護を活動目的とて1922年にイギリスで設立したNGOで日本野鳥の会や全米オーデュポン協会をはじめ多くの組織も加盟しており、116カ国で300万人近くの会員数を擁します。

近年には加盟していた台湾野鳥連盟に対して中国野鳥連盟への改名を促し、台湾がこれを拒否したことでバードライフインターナショナルから除名したという事案があり、BLIのあり方に関心を集めています。

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