コザクラインコ図鑑|Rosy-faced lovebird , Agapornis roseicollis

コザクラインコ OPi@Rosy-faced lovebird
コザクラインコ OPi@Rosy-faced lovebird

コザクラインコについて

パートナーとの仲睦まじい様子から愛の鳥と謳われるラブバード

ラブバードとはボタンインコ属の英名あるいは総称で、アフリカ大陸マダガスカル島に広く分布する9種とその亜種で構成されます。

コザクラインコボタンインコ属分類される1種で、アフリカ南西部のナミビアを中心に分布します。

いまや飼鳥としてラブバードの代表種といえる存在になったコザクラインコについて

相思相愛ラブバードの由来

パートナーとの仲睦まじい様子から愛の鳥と謳われたラブバード

ラブバードとはコザクラインコが分類されるボタンインコ属の英名あるいは総称で、アフリカ大陸マダガスカル島に広く分布する9種とその亜種で構成されます。

大正~昭和時代の初期には相思相愛の相思インコ属とも呼ばれていました。

今では特定外来生物となったソウシチョウも同じ由来です。

国語辞典では「相手を慕い合うことを相思、互いに愛し合うことを相愛」とあります。

同じボタンインコ属で別種の仲良し2羽、色変品種のルリゴシボタンインコとコザクラインコ

ラブバードの学名由来

全世界共通の名称は「学名」です。

ラブバード(ボタンインコ属)の学名は Agapornis で、ギリシャ語の2つの単語を繋げたものです。

Agap agapē/アガペー 愛

ornisornis/オルニス

つまり愛の鳥です。

コザクラインコかご

コザクラインコの命名由来

コザクラインコの学名は Agapornis roseicollis

前半部は前述の通りの属名で、後半が種小名です。

種小名 roseicollis はラテン語で2つの単語を繋げたものです。

roseus = バラ色

collis = 首

つまりバラ色の首です。

コザクラインコの標準英名Rosy-faced lovebirdでも同様にバラ色の顔をしたです。

和名の命名由来についてはまったくの私見ですがクチバシを桜に見立てた命名ではないかと考えています。

洒落た名付けのラブバードたち

洒落た名付けの和名のラブバードコザクラインコだけではありません。

ボタンインコ属9種には草花由来の命名規則が設定されており、皆が素敵な和名を授かっています。

小桜:こざくら

牡丹(牡丹、黒牡丹、瑠璃腰牡丹、黄襟牡丹):ぼたん、くろぼたん、るりごしぼたん、きえりぼたん

小花:こはな

初花:はつはな

若草:わかくさ

苅萱:かるかや

それぞれについての詳細は別の記事としますが、このようなテーマ付は他の分類とは一線を画した特別扱いを感じる命名です。

おぴ~@コザクラインコ
wikipediaのコザクラインコに載せている写真と同じ日のおぴ~

筆者おぴ~の名は愛鳥の名前で、元々このブログの名称はおぴ~@コザクラインコ(・Θ・)でした。

コザクラインコの基本情報

属:Agapornis ボタンインコ属

学名:Agapornis roseicollis

亜種:2
Agapornis roseicollis
A.r.roseicollis 基亜種
A.r.catumbella 亜種

和名:コザクラインコ 小桜鸚哥

英名:Rosy-faced lovebird , Peach-faced Lovebird

オヴァンボ語:ehwilihwihwi

ヘレロ語:okariatwe

ナマ語:ǁgiririb

アフリカーンス語:rooiwangparkiet

※語としたのは現地種族語での呼称であり正式名ではないであろうから。
コイコイ語、クワンガリ語、カブリビ語、ツワナ語は調査中

ドイツ名:Rosenköpfchen , Rosenpapagei

ポルトガル名:Inseparável-de-faces-rosadas

スペイン名:Inseparable de Namibia

オランダ名:Perzikkopagapornis

フランス名:Inséparable rosegorge

イタリア名:Inseparabile facciarosa

チェコ名:agapornis růžohrdlý

中国名:桃脸牡丹鹦鹉 , 粉紅臉情侶鸚鵡

性的二型:ナシ。野生個体ではメスが若干大きいとされる

Size:14-16cm 46-61g 野生下統計

クラッチ:4-6 飼育下繁殖

足輪:4.5~5.5mm

最低飼育温度:0℃ ※推奨温度ではありません

分布:アフリカ南西部|ナミビア共和国、アンゴラ共和国、南アフリカ共和国 

放浪or人為的移入?|ボツワナ共和国、共和国

移入:アメリカ、キューバ、プエルトリコ、スペイン、他多数

CITES:Appendix NC ※2014年のCoP13においてCITES IIから削除

IUCN REDList : Least Concern 2016

IUCN Red List of Threatened Species | IUCN

コザクラインコの亜種 A. r. catumbella

コザクラインコは2つ亜種に分類されます。

基亜種「A. r.roseicollis」と亜種「A. r. catumbella

学名:Agapornis roseicollis catumbella

分布:アンゴラ共和国|南西部のベンゲラBenguela,キサマ国立公園の個体群

基亜種との相違:全体的に緑色が濃い,喉の赤みが濃い,腰の青色は紫色に近い色

無理やりカタカナ表記をするとアガポーニス ロゼイコリス カトゥンベラ

より濃い赤みから「アカコザクラインコ」、あるいは分布地の「アンゴラコザクラインコ」とも呼ばれますが、通名であり標準和名はありません。

アンゴラのキサマ国立公園に生息する個体群はこの亜種とされています。

ただ、現地で撮影された野生個体を幾つか見た中では今ひとつ説得力に欠ける感想です。

現在の個体群は基亜種と混ざって薄まっている可能性もあるかもしれませんが、最新の遺伝子分析で調査してもらいたいものです。

なお、このコザクラインコ亜種の剥製標本が大英博物館にあります。

取得場所は1931年アンゴラとなっています。(H Lynes)。

地球規模生物多様性情報機構(GBIF|Global Biodiversity Information Facility)の1952年の記録と共通するのであればアンゴラ南部のベンゲラ周辺であろうかと推測します。

アンゴラ南部は記録されていない数千数万羽の乱獲輸出があったとされる地域で、そうであれば亜種への影響は甚大なのでしょう。

逆に大量に輸出された中に多く含まれていたことになり、もはや市場に現在流通している繁殖コザクラインコは混血の可能性が大いにあるかもしれません。

コザクラインコの分布域

先のコザクラインコ亜種を含めた種全体としての分布域です。

アフリカ南西部、大西洋沿岸部から南下するほど内陸部へと南北に長く分布します。

原産国は、アンゴラ共和国、ナミビア共和国、南アフリカ共和国。

アンゴラでは、大西洋側沿岸部からナミビアにかけて。

南アフリカでは、ナミビアとの国境付近にあたる北西部の一部。

最大分布域となるナミビアでは、点在とはいえ全域に跨って分布。

コザクラインコの主だった生息地

主に半乾燥地帯の樹木が茂った水辺付近で、標高は1,500m以下。

水場が干上がってしまった場合には水を求めて長距離移動します。

中には民家付近に定着しているものもいるようです。

アンゴラからナミビア国境にかけて乾季にだけ出現する大きなオカヴァンゴ川にも集まってくるようです。

Namibia Biodiversity Databaseではナミビアの463箇所でのコザクラインコ観測記録が掲載されていました。

観測値を辿ってみると面白いと思います。

ライブ映像|ナミブ砂漠の人工水場

2021年11月30日から公開されている素敵なライブ映像。

NamibiaCam 公式チャンネル

人工的な水場に次々とやってくる動物たちのリアルタイムを見ることが出来ます。

コザクラインコの分布域内のナミブ砂漠ナウクルフト国立公園の隣にあるゴンドワナ・ナミブ公園Gondwana Namib Parkに設置されたものです。

もしかすると出現する瞬間に遭遇できるかもしれないですね。

ナミブとの時差はマイナス7時間なので、現地の朝イチ映像も日本からは見やすい時間帯ですね。

コザクラインコに関係なくとも非常に楽しめるライブ映像です。

名場面録画で紹介されている要らんことしいのムナジロガラスとチュウヒワシの映像も最高です。

コザクラインコのメジャー生息地

上記のエリアのグーグルマップを下記に貼ります。

但し広大なエリアの1地点ですので、周辺景色としての参考程度に。

これらの場所の名称とコザクラインコを紐付けて検索すると、野生下での様子を公開されている方たちの映像を垣間見ることも出来ます。

コザクラインコ分布域の気候

最大分布域であり、他よりは気象データを探しやすいナミビアを基準とします。

ナミビアは東西で地形が大きく異なる3つの地域にわかれることと、百葉箱の気温と実際に生息している場所との差がどれほどあるかは未知数です。

ナミビアは大西洋側に近いほど乾燥した砂漠気候で、アンゴラ国境付近とアンゴラはステップ気候です。

晴天日が年間平均300日で、太陽の出ている時間は11~13時間ほど。

年間降雨量は120m程度、多い地域で350mm程。

日本では普通の雨で1時間に5~10mm程度、激しい雨で30mm程度ですので1日分もありません。

特に冬期である6~8月は乾燥して冷え込みも厳しく、1日の気温差が非常に激しくあり、場所によっては1日で10℃以下~30℃越えの変化もあります。

大雨期は1~3月で、ピークの2月に最も降雨量の多いウィットフックで月間降雨量83.2mm、海に近いリューデリッツで0.5mm(左下のオレンジと青のアイコン)。

詳細WeatherSparkのNamibia tenki.jp ウイントフック

コザクラインコ飛翔

野生下でのコザクラインコの行動調査

飛行速度は時速58km

普段は5羽~20羽程度の群れ、餌場では時折100羽、時には数百羽の確認があったとも。

水場ではコザクラインコとクロクモインコムラクモインコとの同時観測記録があります。

ナミビアに分布するインコは他にクロボタンインコトウアオオハネナガインコがいますが、コザクラインコの活動域と重複するかは不明。

野生下においてボタンインコとコザクラインコの水浴び方法が違うような記載が見受けられたものの具体的には不明。

野生下での食生活

2004年1月~8月にナミビアの3箇所で行われた調査では
(African Journals Online / at Claratal,Hohewarte,Haris / Henry; Perrin, Michael R)

種子、葉、乾燥葉、乾燥茎、果実、牛と馬の糞、土、など少なくとも19種を採餌。

Anthephora schinzii(イネ科の種子)を最も好んでいた。

採餌観察の53%は10m以下の灌木が散在する草地で記録。

薄明薄暮に群れで地上へ降りての採餌が多い。(Ostrich2006)

採餌には鳩やハタオリドリも一緒に採餌することがある。

上記調査と他での資料を含めたものとして

    • Anthephora schinzii(イネ科の種子)
    • 種子
    • 葉(生葉、乾燥葉、乾燥茎)
    • 果実
    • 牛と馬の糞
    • アルビジアの種子、花(ネムノキ属)
    • アカシアの芽、葉、花(アカシア属)
    • その他の種子、花、芽、葉
    • フォーフォルビア
    • ベリー
    • 穀物
    • トウモロコシ(穀物畑での害鳥)
    • ヒマワリ(穀物畑での害鳥)
    • 昆虫

コザクラインコの繁殖期

早ければ生後2ヶ月から繁殖をはじめる。

2~3月(降雨後の環境|ナミビアの雨期は12~3月、特に1~2月は多雨)

2月のウイントフックでの最高気温33℃、最低気温17℃、降雨量87mm

コザクラインコの巣

花崗岩や砂岩で出来た険しい断崖の裂け目、電柱や人工構造物などに巣を作ります。

野生下での映像を見漁っていると、岩場を巣としたものが多く出てきます。

世界一大きな共同住宅巣を作ることで非常に有名なシャカイハタオリ(Philetairus sociusの住民としても知られます。

コザクラインコの他にオオイッコウチョウも同居仲間です。

シャカイハタオリの集合住宅巣

シャカイハタオリほど派手な住宅ではありませんが、マミジロスズメハタオリPlocepasser mahali)の巣も間借りします。

アカシアの木に作られたマミジロスズメハタオリの巣

ハタオリドリたちの住宅を借りる鳥たちには2グループがあります。

1.寝床にするだけの素泊まり鳥
2.繁殖の営巣地とする住み込み鳥

コザクラインコやオオイッコウチョウは住み着いて暮らすタイプです。

賃貸契約の対価としてモビング(mobbing)を求めているという説があります。

漂鳥としてのコザクラインコ

コザクラインコの原産国とされるアンゴラ、ナミビア、南アフリカの3国以外でも個体群が確認されています。

ボツワナでは「ンガミ湖」周辺では観測記録が多くあるようで、ジンバブエでも観測されています。

水を求めて流れ着いた漂鳥なのか人為的かは不明とした上で、400kmが移動限界であればンガミ湖はギリギリの距離だそうです。

移入種としてのコザクラインコ

世界各地にも移入種として点在しています。

すべてを上げることは出来ませんが、アメリカのハワイ、フロリダ、オースチン、アリゾナ、ラスベガスほか多くの地域。

アメリカ以外でも、カリブ海のプエルトリコ、キューバ、グアドループ、キュラソー島、南米コロンビアのカリほか、イタリアのローマ、セルビア、キプロス、スペインでもグラナダ他多くに点在。

中でもアリゾナ州フェニックスでは1987年に確認されてから完全に定着して数千羽が生息しており、2010年2月にはAZFOによる大規模な調査プロジェクトも実施されるなど詳しく調べられています。(2010年2月の調査時で948羽を確認)

世界各地で逞しく順応しており、場所によっては侵略種として在来種への脅威になっているのでしょう。

なお、フェニックスのサボテンに営巣するコザクラインコは特に有名ですが、この巣は自分で掘ったものではなく、キツツキのお下がり中古物件です。

野生下で確認されている寄生虫

  • Pellonyssus viator 外部寄生虫
  • Afrimenopon waar , Amblycera ダニ、羽毛シラミ

ワシントン条約でのコザクラインコ

コザクラインコは1981年のCoP1(第1回ワシントン条約会議)でサイテス付随書IIに登録されました。

そして、2004年のCoP13において、アメリカ合衆国とナミビアからの要請でサイテス付随書IIからの登録が削除され、現在に至っています。

コザクラインコが登録削除に至った要因はアメリカ愛玩動物市場からの圧力ですがそれはそれとして、削除させるための印籠になったデータを振り返ります。

コザクラオパーリン

WCMC(世界自然保全モニタリングセンター)の輸出記録

WCMCにおける1992~2001年のコザクラインコ輸出記録(CoP13での資料

原産国からの輸出 非原産国からの輸出
1992 7,062 11,182
1993 21,049 14,457
1994 23,062 14,528
1995 19,376 25,006
1996 12,267 10,726
1997 18,746 29,486
1998 29,459 47,165
1999 25,105 81,315
2000 21,243 86,527
2001 23,054 53,625
合計 200,423 374,017
  • 1992年~2001年におけるナミビアからの輸出は242羽
  • 1992年~2001年における輸出の99%は南アフリカから
  • 1992~2001年までにアンゴラからコザクラインコの輸出は無い
  • (記録が無いだけで有り得ないが確証たる証拠は無いためあくまで憶測)
  • アンゴラからの数千羽の輸出がアンゴラ南部での個体数を大きく減少させた(Collar 1997、Juniper and Parr1998)
  • アンゴラ南部はコザクラインコ亜種の分布域と重なる
  • 1992年~2001年における非原産国からの主要な輸出国はオランダ、キューバ、中国
  • 1999年~2001年における非原産国からの輸出は、原産国からの2倍以上
  • 主に1998年に最初の輸出(2,200羽)を報告した中国から毎年45,000羽以上の輸出がある(WCMC 2003)
  • 1992年~2001年に、輸入540,549件、輸出574,440件が報告(WCMC)
  • 報告ではこれらのうち5件(輸入2,輸出3)のみが野生からの捕獲である/153は不明。
  • 最大の輸出国は南アフリカ(27.8%)、続いて中国(15.47%)

コザクラインコのスキップ

登録削除を申請するに値する事項

  • 54万件飼育下繁殖個体が取引された
  • 原産国からのワイルド個体取引は3件のみ
  • 品種改良された色変種が人気
  • 1シーズンに3クラッチ(クラッチあたり4~5)である
  • 安価である
  • ワイルドの需要を増やし脅かす可能性はきわめて低い
  • ナミビアにおいて野生個体に影響を与えていない
  • ナミビアはコザクラインコの登録削除を全面支持
  • 南アフリカ、特に北ケープ州も削除を支持
  • 懸念とされている同属別種は、ナミビアではクロボタンインコだけであり、外見から容易に区別が可能であり誤認影響はないと予想される

人間にとっての経済的重要性

農家の種子作物に与えるダメージ

キビや他の小粒作物の重要な害

1978,1979年に作物を保護しようとする農民によって大規模な駆除をされ、急速な減少をもたらしました。

愛玩鳥としてのコザクラインコの歴史

1979年に英国Paul Elek社から出版されたGeorge.A.SmithによるLovebirds and related parrots.によると、記録としてコザクラインコが最初に飼育されたのは1879年から。

表紙はラブバード最大種のハツハナインコ(Agapornis taranta)です。

日本へは昭和30年代(1955年~)に輸入がはじまり、爆発的な飼鳥ブームと相まって昭和40年代には一般的に普及していきました。

そして近年は色変わり品種が非常に増え、流通の殆どが色変わりに置き換わりました。

極めてワイルドに近い(あるいはワイルドそのものの)コザクラインコ

コザクラインコのサイテス登録と削除

その当時は世界中で野生下からの大乱獲フィーバーで狩りに狩られて、コザクラインコも数万羽が捕らえましたが、今では国際自然保護連合IUCNが作成した絶滅のおそれのある野生生物のリストRED-Listにおいても低危険種Least Concern (LC) です。

とはいえ、当時は数多くの種が狩り尽くされて絶滅まっしぐらだったので、遅まきながら昭和55年(1980年)に絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約が締結されました。

通称でワシントン条約とか英名での略語CITES(サイテス)と呼ばれます。

萌香さま

コザクラインコは1980年の締結と同時に付随書II(CITES Appendices II)とされました

通称2類で、国際取引は条件さえクリアすれば可能ですが、手続きの手間やコストが掛かります。

既にペット市場で一般種となっていたコザクラインコの流通は飼育下繁殖個体で、繁殖も容易で数が安定して安価であり、人気も色変わり品種へ移っていくことになり、ワイルドの必要性もありません。

そのため2類であることへの猛反対が特にアメリカのペット業界で巻き起こります。

そしてついに、2004年の第13回ワシントン条約締結会議CoP13では原産国のナミビアの協力を得て2類からの登録が削除されました。

オウム目の飼鳥としてはセキセイインコ、オカメインコ、ホンセイインコに並んで貴重なサイテス未登録鳥です。

ますますコザクラインコは広く世界中で愛されるインコとなっていきます。

サブサハラ・アフリカでのIKB

BLIによる調査では、サハラ砂漠以南のサブサハラ・アフリカ地域において、IKB(Illegal Killing Bird)と呼ばれる違法な鳥の殺害、捕獲、取引の実態はわかっていません。

IKBには様々な理由があり、食卓に上るものも年間で数十万羽になると考えられています。

安価に入手できる動物性タンパク源として生存に欠かせない食料源になっています。

調査が比較的行われているセネガルにおいてはペットバードとして毎年2500万羽が扱われており、その殆どは悲惨な飼育であるとされています。

呪術で有名なトーゴのブードゥー市場(voodoo market )や南アフリカのムティ市場(Muthi market)も主要なIKBスポットで、全体の14%を占めるとも考えられています。

ブードゥーは旅行者ブログによる観光写真も沢山ありますが、中にはヨウムのミイラなどもゴロゴロ並んでいます。

伝統文化な事ではありますが、多くの種で持続可能な搾取にはなっておらず絶滅の危機に直結しています。

ハゲワシなどは特に呪術薬、といっても宝くじや賭け事に効くといった事で用いられ、地域によっては既に絶滅しています。

採取される方法の7割近くは毒によるもので、トラップや爆弾銃火器は3割ほど。

コザクラインコがIKBでどの程度の割合に該当するのかは不明ですが、分布する地域が重なるということで。

 

ペットバードとしてのコザクラインコ

ペットバード、コンパニオンバードとして一般種となったコザクラインコ。

飼育ガイドといったものは内容はともかく溢れかえっていると思いますが、私なりの経験と知識に基づくメモという立ち位置付けで

少々語りが入るかもしれませんが、以下ひとまずアウトプットしてから追々整理し直すということで。

なお、すべての種において個体差や環境差は大きくあります。

コザクラノーマル

コザクラインコの性質

性質とは生まれ持った気質、本来備わっている特徴のことです。

飼育下繁殖が盛んな小型種であるほど野生の血は弱まってくるかもしれませんが、種による性質というものは確かにあります。

コザクラインコは、活発で好奇心が強く、群れまたはパートナーとの行動を重視します。

パートナーと仲良く寄り添って行動することがラブバードと呼ばれる所以ですが、これも野生下での生存率を上げるための手段であり習性です。

そのため、パートナーは必ずしもオスメスではある必要はなく、これは飼主とっては非常に懐きやすい材料とも言えます。

同様に、一羽でいることは生存習性に反する行動であり、ストレス負荷が大きく掛かります。

毛引きや毛噛り、自咬といった自傷行動に繋がるケースはコザクラインコには珍しくありません。

コザクラインコに限らず1羽で飼うこと自体お勧めはしませんが、飼主とべったりな関係を生涯に渡って望むのであればうってつけの種の1つだと言えます。

コザクラインコの攻撃性

オスは温厚な個体が多く、メスの成鳥は凶暴化しやすいという印象は強くあります。

必ずしもメスが凶暴というわけではなく、温厚な個体はいます。

攻撃性は性格も含めて女性ホルモンによる影響は少なからずあると思われます。

メスは縄張り意識を強くもつ習性があり、性成熟後の発情期には攻撃性が極端に増し、特に巣であるケージへの侵入者に対して激怒します。

その結果として噛み付くのですが、基本的には女性ホルモン/エストロゲンの増加と比例する行動なので、対処はそれに沿って行うのがセオリーです。

テストステロンを打てば良いというものではなく、エストロゲンの増加を誘導するような行動や食餌も1つの選択肢でしょう。

噛み付く力はサイズ感に見合ったもので縫い傷になるほどダメージは有り得ないと思いますが、小型インコほど全身全霊で噛む事が多く、鋭い痛みと出血程度はあります。

皮膚に穴が開くほどクチバシの先端が尖っているようであれば、丸める対処は有効です。

いずれにしても、根本的にそういうものという寛大な認識で接し、信頼関係を損なうような行動は避け、飼い主側の工夫やスキルをあげるべきだとは思います。

ケージガード

メスのコザクラインコのケージに貼り付いた別の鳥が趾を噛みちぎられたという話は頻繁に耳にします。

普段は貼り付いても大丈夫だとしても、発情期などで豹変することもあります。

普段からの対処としてケージ全体をメッシュ状の二重網で覆っておくと便利です。

コザクラインコ オパーリン

コザクラインコの追加時の喧嘩

既に先住のコザクラインコがいる同じケージにパートナー候補などで新たに増やす場合には注意が必要です。

コザクラインコに限った話ではありませんが、同居させた鳥同士で殺し合いになったコザクラインコの例は何度も耳にしています。

1つのケージに復数羽を同居させる場合、一目惚れで仲良しにというケースも珍しくはありませんが、一般的な狭いケージであれば確実に相性が良いと思えなければケージを並べて様子を見るなりすることをお勧めします。

コザクラインコの主張

コザクラインコの鳴き声

音量はサイズ感に見合ったものです。

とはいえ、インコの鳴き声を知らないようであれば、大きく感じるかもしれません。

セキセイインコほど常時鳴くこともありませんしオカメインコほど通ることもありませんが、甲高い鳴き声が人によってはそれらより耳には付くかもしれません。

鳴き声は生息地と活動内容に見合ったものであり、音量が低いとしてもそれなりには通ります。

原則パートナーと行動するということは、1羽になれば呼び鳴きをする可能性が上がります。

人の声や物音の真似といった事は苦手な部類です。

オスでもメスでも、数ワード程度であれば喋る個体もいます。

コザクラインコひな

コザクラインコの寿命

インコの平均寿命というのは実際のところ難しく、特に飼育下であれば幅が非常に大きくあり、本当に統計から算出した平均でもありません。

また、長寿記録級を念頭に考えると短命であった場合に精神的ダメージがより大きくなりかねません。

平均年齢というのも実際に平均をとったわけではなく、だいたいそれぐらいというふんわりしたものです。

その上で、私の知る中でのコザクラインコ最高齢は21歳。

いわゆる平均寿命は7~14年あたりがバリューゾーンではないかと感じています。

甘えるコザクラインコ
コザクラインコ老夫婦

コザクラインコの習性|腰紙

飼育下であれば短冊のように噛み千切った紙を腰に挿して運ぼうとする習性がみられます。

ボタンインコ属の特有とされる行動で、野生下では葉や草のほかに樹皮を均一な形とサイズに切って巣材として運ぶ習性です。

ボタンインコ属の9種すべてかは未確認ですが、コザクラ、ボタン、カルカヤでは確認。

オスでもメスでも行いますが、特にメスの方が積極的です。

噛み千切の行動は発情を促進させますが、ストレス発散にもなっています。

コザクラインコ

コザクラインコの自家繁殖

繁殖をするようなレベルの方々にこのような説明は不要でしょうが、たまたま繁殖をすることになったというような場合において、低カルシウム症はちょくちょく聞きますので補給をお忘れなく。

野生下において繁殖は早ければ2~4ヶ月齢からとありますが、それは繁殖適齢期ではありません。特に♀の繁殖は身体が出来上がった成鳥になってから。

ヒナからペレットのみを与えることでシードや野菜を食べない成鳥をとても多く見るようになりました。シードに限らずですが幼少期こそ色々な餌を与えましょう。

コザクラインコ

耐寒性

推奨飼育温度ではなく飼育可能な温度野生環境が目安にはなります。

ロロパーク財団のマニュアルにおいてのコザクラインコ最低飼育温度は0℃となっており、雪の積もるような場所での外飼禽舎も珍しくはありません。

真冬の氷点下でも日差しの暖かい日であれば朝から元気に水浴びをしまくっている様子も最初こそ目を疑いましたが、そのような光景も日常的です。

そもそも生息地の気候は温度変化への適応が必要な場所であり、そういったことから比較的強くて高い適応能力もあります。

ペンギンライダー

但し、飼育下に限らず野生下においても寒い風を避けれる空間で数羽が密集して暖をとりあえる事が必須であり、1羽で吹きざらしに耐えるものではありません

強い肉体には若さも必要であり、老いるほどに厳しくもなります。

また、鳥は気嚢という空気を溜め込む臓器へ暖かい空気を入れてやることが重要であるため、空気が冷えている空間にスポットで暖かいヒーターを設置しても期待通りの効果は得られません。

体温が40度ほどあるため、弱いヒーターではそれ自体が暖かいというよりは自分の熱を逃さないようにして羽毛布団に包まるようにテントと合わせるのは有りだとは思います。

インコの体で肌が剥き出しになっている脚部分から冷えないように、シートヒーターなどで温めることも有効です。

但し、コザクラインコは低温火傷がとても多い種という印象が強くあります。

ヒーターに直接乗ってしまうような事がないように。

腹を壊せば糞も変わります。

年中一定の温湿度で穏やかに過ごす方が良い面も多大にありますが、過保護にされ過ぎている鳥たちは温度変化に慣れていないものが多く、急な温度変化で致命的に体調を崩すものもいます。

人が居る時にだけエアコンをつけている家庭なども、気温変化の変動についていけずというのがあります。

飼い方はそれぞれの家庭の方針次第ですが、それなりに理解した上での方針としましょう。

甘えるコザクラインコ

コザクラインコのゲノム研究

コザクラインコのゲノム解析を行った方がおられます。

詳しくは拝見していないのですが、色変わりの遺伝子が好きな方など面白いのではないでしょうか。

親子関係の血縁、新たな色品種の作出に繋がるのかもしれません。

種の保存の分野でなら純粋なワイルドの血統管理も可能になるでしょう。

Agapornis Genome Study – Ornitho-Genetics VZW

Agapornis Genome Study

コザクラインコ

コザクラインコの色品種

コザクラインコの色変わり品種はドミナントパイド(通称タイガーチェリー,イエローパイド)の誕生にはじまり、1997年オパーリンの誕生あたりから増加に拍車がかかります。

1997年1月にミシガンのBeckyAnderson氏の元でオパーリンが誕生(父ノーマルイノ,母ノーマルダーク)。1998年にALBSの品評会で世界に知られることとなり、翌年1999年にALBSの命名委員会によってオパーリンと命名されました。
オーストラリアのインコ以外では初のオパーリンだそうです。

今では非常に沢山の色変わり品種で溢れており、私ごときでは口を挟めるような世界ではなく、さらに色変わりへの関心があまりないため他所へ丸投げします。

ただ、底の浅いまとめサイトなどはデタラメだらけなので、その道のマニアや世界的なクラブを参考にすると良いと思います。余計に訳がわからなくなるかもしれませんが…

BVA INTERNATIONAL

WAC World Agapornis Confederation

コザクラインコ組

 

コザクラインコ4

ミント@コザクラインコ ブルーチェリー
Kobe Mint.Blue Cherry

神戸花鳥園で2009.9/3に孵化。神戸どうぶつ王国になってからも引き続きコザクラインコの魅力を数多の人々に伝えるミント♂

コザクラインコの主張

コザクラインコ ブルーチェリーブルーチェリー

Orange-faced Olive OF確かこの当時ぐらいに呼ばれ始めた略式表記
コザクラインコ シーグリーン
にゃっく

シーグリーンはアクアターコイズとイコール?

 

オーストラリアンシナモンブルー
Australian Cinnamon Blue chino’s ki
Pure White ピュアホワイト
Cobalt Turquoise Opaline / White-headed Cobalt Turquoise Opaline?

ティファニーブルーのインコ

ティファニーの公式サイトに登場しているティファニーブルーのコザクラインコ。

アクアオパーリンの響きも好きですが、ティファニーブルーはまた洒落てます。

moka

 

コザクラオパーリン

赤目のオレンジヘッドオパーリン

コザクラインコ

Red headed Opalin Lutino Ino Golden Opalinとも呼ぶ?
賛否の激しいレッドサフィションRed Suffusion
Red Suffusion.賛否も多い赤いコザクラ、レッドサフィション

コザクラカップル

コザクラインコ

大型コザクラインコ

ヨーロッパの品評会でコザクラインコも例に漏れず大型個体を追求する流れがあり、それをLongFeather、Standardと呼ぶようになりました。

国内でジャンボコザクラインコという名称で販売されているものを目にしましたが、スタンダードのことでしょうかね。

 

ナミビア共和国 Republic of Namibia

1966年~1990年までのナミビア独立戦争を経て1990年3月21日に現在のナミビア共和国へ独立。

同時に日本との外交関係を樹立し、東京に在ナミビア日本国大使館があります。

植民地時代の名称は「南西アフリカ」。

国土は日本の約2.2倍の82.4万m2

主要産業:(農)牧畜/(鉱)ダイヤモンド,銅,ウラン,亜鉛/(漁)アジ,エビ,カニ

主要貿易/輸出:ダイヤモンド,魚介類,銅等
主要貿易/輸入:鉱物燃料,石油,車両,機械類等

通貨:ナミビア・ドル

首都:ウィントフック

分布動物:哺乳類114種,鳥類340種

ナミビアの観光地といえば世界遺産「ナミブ砂海」

ナミビアを南北に約320km縦断し、幅は東西に約120km、面積は九州よりも大きな50000k㎡です。

パウダー状のきめ細かい砂で精密機材を壊す場所としても有名です。

ナミビア・エロンゴ州には標高2606mの炎の山と呼ばれる「ブランドバーグ山(Brandberg Mountain)」、白い大地を意味する「エトーシャ国立公園(Etosha National Park)」あたりも有名どころ

植民地時代の歴史はここも例によって滅茶苦茶です。

https://eol.org/pages/45510814/articles?locale_code=show_all

https://animaldiversity.org/accounts/Agapornis_roseicollis/

Peach-Faced Lovebird

https://agris.fao.org/agris-search/search.do?recordID=AJ2018003830

 

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