クロインコ,コクロインコ/クロインコ属図鑑|Vasa parrot,Black parrot / Coracopsis vasa, Coracopsis nigra

クロインコ属|クロインコ,コクロインコについて

オウム目で唯一の男性器「半陰茎/ヘミペニス」をもつ特殊なインコ。

クロインコ属クロインコの基本情報

■クロインコ基本情報

分類:Coracopsis クロインコ属

学名:Coracopsis vasa 

和名:クロインコ

別称:ウスズミインコ(薄墨インコ)

英名:Greater vasa parrot

ドイツ名:Vasapapagei

スペイン名:Loro vasa

チェコ名:vaza velký

フランス名:Grand Vaza

オランダ名:Grote Vasapapegaai

中国名:马岛鹦鹉

性的二型:◎

クラッチ:

抱卵日数:18day

孵化時の体重:約g

耐寒温度:

分布:マダガスカル,コモロ

亜種3
Coracopsis vasa comorensis
Coracopsis vasa drouhardi
Coracopsis vasa vasa


CITES Appendices II

IUCN RED-List : Least Concern

Category:Least concern - Wikiwand

 

コクロインコ Lesser vasa parrot

■コクロインコ基本情報

分類:Coracopsis クロインコ属

学名:Coracopsis nigra

和名:コクロインコ

別称:コウスズミインコ(小薄墨インコ)

英名:Lesser vasa parrot / Black Parrot

ドイツ名:Rabenpapagei

スペイン名:Loro Negro

チェコ名:vaza malý

フランス名:pikkumustakaija

オランダ名:Kleine Vasapapegaai

中国名:马岛小鹦鹉

性的二型:◎

クラッチ:

抱卵日数:18day

孵化時の体重:約g

耐寒温度:

分布:

亜種
Coracopsis nigra libs
Coracopsis nigra nigra
Coracopsis nigra sibilans
Coracopsis nigra barklyia


CITES Appendices II

IUCN RED-List : Least Concern

Category:Least concern - Wikiwand

セーシェルクロインコ基本情報

分類:Coracopsis クロインコ属

学名:Coracopsis barklyi

和名:セーシェルクロインコ,セイシェルインコ(正式な標準和名では無い)

別称:チャムジインコ

英名:Seychelles Black Parrot

ドイツ名:Seychellenpapagei

スペイン名:Loro de Seychelles

チェコ名:

フランス名:Vaza des Seychelles

オランダ名:Praslinpapegaai

中国名:塞席尔鹦鹉

性的二型:◎

クラッチ:

抱卵日数:18day

孵化時の体重:約g

耐寒温度:

分布:セーシェル

亜種
Coracopsis barklyi barklyi


CITES Appendices II

IUCN RED-List : Least Concern

Category:Least concern - Wikiwand

セーシェルクロインコはクロインコの亜種とされていましたが、IOCでは2012年に種へ昇格しました。

セーシェル共和国の国鳥で貨幣にもなっています。

■命名由来

 

■分布域

 

■ペニスをもつ鳥類

現存する鳥類全体のうち約3%が今も男性器(ペニス)を保有しています。

しかし鳥類には元々ペニスは存在し、進化の過程で消滅したと考えられています。

保有しない鳥類97%には「Bmp4(Bone morphogenetic protein 4)」という「ペニスを細胞死させる遺伝子」が影響していると考えられています。

Bmp4は掘り下げていくと面白く、「BMP4 嘴」などでぜひ色々検索して辿ってみてください。

ペニスを持つ3%の仲間たちはそれぞれが特徴的で、カモの長い螺旋状のペニスが毎年生え変わるという話などはよくネタになっています。

そのカモ類をはじめエミューといった平胸類なども保有する仲間です。

なお、鳥類の解剖学的にはファルス/phallusと呼ぶようです。

 

■最大の特徴。ヘミペニスをもつインコ

鳥類全体では3%ですが、オウム目では唯一クロインコ属に分類されるインコだけが保有しています。

クロインコ属とはマダガスカルやその周辺の島々に分布する大型のインコで、2015年現在では3種と4亜種が分類されています。

Coracopsis barklyi セーシェルクロインコは2012年に亜種から種へ昇格しました。

このクロインコたちにはオウム目では独特となる生殖器が備わっています。

それは「ヘミペニス(半陰茎)」と呼ばれ、一般的には爬虫類の有鱗目(トカゲやヘビなど)が有する生殖器です。

有鱗目はwikipediaによると脊椎動物全体で2番目に大きな分類だそうです。

このヘミペニスと哺乳類のペニス(陰茎)の大きな違いは、左右に一対あり、反転して体外に突出するところです。

ヘミペニスを観察した個体はクロインコ1羽のみなので、個体差やコクロインコとの違いはわかりませんが、初見での衝撃は強烈なものです。

予備知識がなければ重度の脱肛と思ったかもしれません。

勃起という表現が正しいのかわかりませんが、クロインコの勃起には2段階あります。

第1段階は、胞子を包んだ蕾のような形状。

この状態で意中のメスが迎え入れてくれる状態になるのを待つのでしょう。

第2段階で、反転して本体が出現した完全勃起状態となります。

この变化は数秒で完了します。

さわった感触は、湿っぽく、それでいて水分が手に付くことは無いぐらいの肉という第一印象。

 

■クロインコの発情による変化

オウム目で発情期が一番わかりやすいインコはクロインコでしょう。

勿論ミペニスをもつのはオスだけです。

オスはヘミペニス以外にも発情期には全体的に羽色や肌色が変化します。

特に目立つのは真っ黒になる蝋膜や黄色くなる喉元。

メスは発情期に頭部の羽が抜け落ちて禿げます。

羽色や肌色の変化はメスも同様ですが、オスに比べると若干変化が弱いように感じます。

また、喉元には素嚢乳を作る黄色い部位があらわになります。

これはハト目では一般的な素嚢乳(そのうにゅう|Crop milk)で、フラミンゴにもあります。

いわゆるハトのピジョンミルクやフラミンゴのフラミンゴミルクです。

人工繁殖において、ここの再現は難しいものとなります。

オオハナインコと同じく一妻多夫制で、交尾が非常に長い。

そして、大型インコでありながら卵の孵化日数も約18日という早さで、雛の成長も早いのも特徴的です。

 

■クロインコの繁殖とPBFD

チェコやドイツのブリーダーに酒の席で通訳を通して話を伺った話。

クロインコはPBFD率が非常に高く、まとまった数を入手することがとても難しく、ペアを作るのが困難であると。

十数羽の輸入で2,3羽を残してみなPBFD陽性だった、みたいな。

日本での過去の輸入も似たようなもので、PBFDの概念が無かった当時に関わった方も今にして思えば症状が当てはまるという話。

また、クロインコやコクロインコのPBFD発症個体の羽は白色化するのが特徴的で、斑に白羽の生えているドバドのような装い。

欧米での繁殖はコクロインコの方が多く、クロインコはだいぶレアな存在です。

日本でもコクロインコの繁殖は随分前に成功しています。

 

 

クロインコのメス

Greater Vasa Parrot Female

 

 

ウスズミインコ

 

 

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