オオダルマインコ図鑑|Lord Derby’s Parakeet, Psittacula derbiana

オオダルマインコとダルマインコは別種です。

分類:Psittacula ホンセイインコ属

学名:Psittacula derbiana

英名:Lord Derby's Parakeet , Derbyan Parakeet , 

和名:オオダルマインコ / 大達磨鸚哥

中国:大紫胸鹦鹉

性差:性的二型|♂嘴がオレンジ色 ♀嘴が黒色

Size:45-50cm , 220-320g

原産:中国,インド,チベット
RED-List NT 2016

CITES:Appendix II

とても気品溢れる渋さで愛嬌もあって頭が良い高いポテンシャルのオオダルマインコ。

オオダルマインコの性別は見分けが簡単で、オスのクチバシは赤く、メスのクチバシは黒色です。

オオダルマインコの英名「Lord Derby’s Parakeet」は、イギリスの大貴族「第13代ダービー伯爵エドワード・スミス=スタンリー(Edward Smith-Stanley, 13th Earl of Derby)が由来。学名も同様。

第13代ダービー伯爵は政治家としての肩書以外にも、鳥類や哺乳類の研究家として有名で、ヴィクトリア女王といった動物愛好家との交流も深く、動物交換も行っています。

彼の父親である第12代ダービー伯爵は競馬のダービーやオークスの発案者で、彼の長男である第14代ダービー伯爵はイギリス首相を務めていたり、家系の功績を見ていると錚々たるもので、現代にも第19代目がおられるようです。

オオダルマインコの分布はダルマインコほど広域ではありませんが、中国とチベットやインドで、いわゆるアジアンパラキートです。

主にヒマラヤ山脈とチベット高原の南側、標高1,250〜4,000m級の高森林に生息しており、寒さに強いというのも頷けます。

オオダルマインコに分類上の亜種はいませんが、中国とチベットで2亜種とする説もあり、その場合の学名は次のようになります。

Psittacula derbiana derbiana

Psittacula derbiana chinensis

オオダルマインコは定期的に長い距離を移動しており、5月~9月にはインドの北東部に滞在します。

ヒマラヤ山脈東部の中国とインドの国境紛争地帯アルナーチャル・プラデーシュといった場所も主な生息地です。

ご多分に漏れず大規模な森林伐採による繁殖地の消失や組織化された密猟と闇市で生息数が激減しています。

IUCN RED-Listでは2009年まで低危険種LCでしたが、2011年以降は準絶滅危惧NTが続いています。

近年は30年ほど前から取り組まれている保護森林で成熟した木が増えているものの、組織化された密猟や伐採やが後をたたないようです。

CITESではII類ですが、1993年にインド自然保護法List1に記載され、実際どうかわかりませんが中国での取引は違法となっているようです。

いずれにしても昔のようにワイルドが日本へ沢山来るような事はもう無いのでしょう。

ペットバードとしてのオオダルマインコはその見た目の美しさと非常に高い知的能力だけではなく、インコとしては高い寒冷地への耐性があります(暑さには弱い)。

そのため寒いヨーロッパの屋外飼育でも人気があり、比較的安価で取引されています。

野生下では地表で掘り起こして採食することを好むと言われており、そのため飼育下では特に寄生虫に取りつかれやすく、アスペルギルスやマクロラブダス(メガバク)といった真菌性疾患が多いともされているようです。

日本でのオオダルマインコの小売価格も以前に比べると随分と高騰しているとはいえ、ほかの高騰種と比べるとお値打ちな印象もあります。

ホンセイインコ属は全般的にどうもマニアックな扱いをされているように思いますが、オオダルマインコやダルマインコ、オオホンセイインコにホンセイインコほか、どれもこれも個人的にはオススメしたいインコたちです。

 

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ブルーボタンインコ 青いボタンインコ

ブルーボタンインコ

「ブルーボタンインコ」という名称のインコ種や品種は存在しません。

青色の羽色をした色変わり品種のボタンインコの仲間であればすべて総括りで「ブルーボタンインコ」、略称で「ブルーボタン」や「ブルボ」とも呼ばれています。

勿論ブルーボタンインコという呼び方が悪いわけではありませんが、あくまで見た目の印象での呼び名であって、図鑑に載るような種名や品種名ではありません。

ペットショップやネット等で種名として扱って紹介しているところは多くありますが、それらは正しくはありません。

ブルーボタンインコとは「ボタンインコのいずれかの種で青系の品種」というざっくりしたものです。

ボタンインコは4種

ボタンインコとは、ボタンインコ属(ラブバード)9種に分類されているうちの4種をさします。

和名:ボタンインコ(別称:アカボタンインコ)
学名:Agapornis lilianae
英名:Lilian's Lovebird(別称:Nyasa Lovebird))

和名:キエリボタンインコ(旧名:キエリクロボタンインコ)
学名:Agapornis personatus
英名:Yellow-collared Lovebird(別称:Masked Lovebird)

和名:ルリゴシボタンインコ(多い誤表記:ルリコシボタンインコ)
学名:Agapornis fischeri
英名:Fischer's Lovebird
和名:クロボタンインコ
学名:Agapornis nigrigenis
英名:Black-cheeked lovebird

種名としてのボタンインコは表現によっては紛らわしいため別称でアカボタンインコとも呼ばれています。

上記4種のうち、一般的に流通しているボタンインコは「キエリボタンインコ」と「ルリゴシボタンインコ」の2種と、それら交雑種(ハイブリッド)です。

もはや厳密には純血種は貴重であり、店頭に並ぶものは殆どが交雑種です。

なお、ボタンインコとコザクラインコの交雑種(ヤエザクラボタンインコ/ヤエザクラインコ)には生殖機能がありませんが、ボタンインコたちは繁殖可能です。

青いボタンインコ

ボタンインコたちの色変わり品種の作出は盛んに行われており、現在も増え続けています。

この中でブルーやコバルトといった青系の色変わりは概ねブルーボタンインコと呼ばれているような感じです。

 

 

ワイン色 #ブドウイロボウシインコ

一応撮れているだけマシな程度の写真ですがー

太陽光が強いと番線影がキツくなるものの、陽の光でとても綺麗な葡萄色に輝くブドウイロボウシインコ。

和名:ブドウイロボウシインコ

英名:Vinaceous-breasted amazon

学名:amazona vinacea

学名や英名の由来となっているのはラテン語の「vinum」で、ワイン(ぶどう酒)の事です。

ネット上にも美しさを撮れている写真はごく一部で殆どロクな写真はありませんが、とても美しいインコです。

図鑑記事にするつもりが中断のため、またいつか改編します。