第18回ワシントン条約締約国会議 サイテスI類に昇格 カンムリヅル

テロの影響で3ヶ月ほど延期になっていた第18回ワシントン条約締約国会議(COP18)が開催地をスリランカからスイスのジェネーブへ変更されて行われました。

ワシントン条約締約国会議についてはこちらの別記事にまとめてあります。

今回のCOP18でオウム目に関しては大きなトピックはありません。

強いて言えばクロインコやオオハネナガインコ(セイアオオハネナガ,トウアオオハネナガ)がCOP19コスタリカ以降で議題に上がるかもしれません。

鳥類全体では「カンムリヅル」がワシントン条約附属書Ⅰ(CITES I)への昇格となりました。

ほか、ヤマドリ属のオナガキジとオーストラリア固有種のムシクイ2種(ズアカヒゲムシクイ,ハシナガヒゲムシクイ)の3種がCITES IIとなりました。

「カンムリヅル」は日本の動物園には数えるほどしかいないのですが、比較的一般的な「ホオジロカンムリヅル」を「カンムリヅル」として展示しているところもあります。

分類や総称としてはカンムルヅルなので間違いでもありませんが、珍しさではだいぶ違います。

カンムリヅルの方が全体的に黒さがあり頬の赤みが強く、もう一方のホオジロカンムリヅルは全体的に薄くて和名の通り頬の白さが目立ちます。

現存するカンムリヅル属Balearicaはその2種で構成されています。

学名:Balearica pavonina バレアリカ・パボニナ

和名:カンムリヅル

英名:Black crowned crane

原産:アフリカ|ギニア,スーダンなどサハラ南部

CITES Appendix I COP18 2019
学名:Balearica regulorum バレアリカ・レグロラム

和名:ホオジロカンムリヅル

英名:Grey crowned crane

原産:アフリカ|コンゴ共和国,ウガンダ,アンゴラ,南アフリカなど

CITES Appendix II

他に化石から絶滅種が3種発見されています。

属名Balearicaは地中海西端にあるスペインの自治州の群島「バレアレス諸島」が由来で、その根拠が今ひとつわからずですが、冠羽の事では無さそう。

この特徴的なカンムリヅル属の冠羽はさわり心地もたまりませんが、ジーパンぐらい貫通する超強力な打突力のため感慨にふける余裕をもてません。

ベタ馴れなら顔をうずめて匂いを嗅いでみたいところです(・Θ・)

 

[広告]

シャムオオホンセイインコ図鑑|Psittacula eupatria siamensis , Siamese Alexandrine Parakeet

オオホンセイインコの亜種は5亜種とされていますが、各々に和名は付けられていません。

この写真のオオホンセイインコ亜種の学名は「 Psittacula eupatria siamensis 」で、和名をつけるとすれば「シャムオオホンセイインコ」でしょうか。

シャムオオホンセイインコを漢字表記すると「暹羅大本青鸚哥」となります。

この「 siamensis 」とは「 siam(シャム/暹羅) 」のことで、タイ王国の旧名です。

シャムネコ,シャムワニなどもそのタイ王国産という由来です。

以下、独自名ですがここでは P. e. siamensis をシャムオオホンセイインコと呼びます。

学名:Psittacula eupatria siamensis

英名:Siam Alexandrine Parakeet

和名:シャムオオホンセイインコ,暹羅大本青鸚哥

Size:56cm(翼長205cm)250g

原産:タイ、カンボジア,ベトナム,ラオス

この亜種シャムオオホンセイインコの生息地は、タイ、カンボジア,ベトナム,ラオス。

上記分布図の右側茶色●が該当亜種で、黄色い鳥マークが基亜種の生息域です。

特にタイやカンボジアでは生息地の激減と乱獲によって急速に数を減らしているそうです。

シャムオオホンセイインコは基亜種のPsittacula eupatria eupatria (エウパトリア)よりも小型で肩の赤い模様が若干薄いピンク系で、うなじに淡い青みがあり、頬に黄緑が入るのが特徴とされています。

基亜種のサイズが58cm(翼長215),最大亜種の P. e. nipalensis が60cm(翼長240)とされている中で56cm(翼長205)。

うちにもオオホンセイインコがいるので目はそれなりに慣れていると思うものの、いまひとつ特徴は掴めず。この個体は特徴が弱いのかもしれませんが、5亜種の判定は相当難しそう…

 

また、ホンセイインコ属の絶滅種「ミドリオオホンセイインコ(Psittacula wardi , Seychelles Parakeet)」のwikipediaに掲載されている2015年の有根系統樹によると

シャムオオホンセイインコは既に絶滅したミドリオオホンセイインコの1つ上階層にあたるそうです。

アベンシスオオホンセイインコ(P. e. acensis)は含まれておらずの分類系統は

アンダマンオオホンセイインコ

シャムオオホンセイインコ

ミドリオオホンセイインコ

オオホンセイインコ基亜種
ネパールオオホンセイインコ

となるようです。

ミドリオオホンセイインコはオオホンセイインコの亜種に降格もありえるのかもしれませんが、人気のインコだけにそのあたりの事はどこかに詳しく記載されていそうですね。

 

白孔雀 リューシズムインドクジャク

白孔雀はアルビノではなくリューシズム(Leucism)と呼ばれる別の突然変異。

部分的なリューシズムの斑孔雀(Partial Leucism Peacock)も存在するのですが、まだ見たことは無し。

他の鳥や動物でもリューシズムは存在し、野生下でリューシズムのキイロオクロオウムなんていうのもいます。凄いですね。

Leucistic Yellow-tailed Black-cockatoo