シャムオオホンセイインコ図鑑|Psittacula eupatria siamensis , Siamese Alexandrine Parakeet

オオホンセイインコの亜種は5亜種とされていますが、各々に和名は付けられていません。

この写真のオオホンセイインコ亜種の学名は「 Psittacula eupatria siamensis 」で、和名をつけるとすれば「シャムオオホンセイインコ」でしょうか。

シャムオオホンセイインコを漢字表記すると「暹羅大本青鸚哥」となります。

この「 siamensis 」とは「 siam(シャム/暹羅) 」のことで、タイ王国の旧名です。

シャムネコ,シャムワニなどもそのタイ王国産という由来です。

以下、独自名ですがここでは P. e. siamensis をシャムオオホンセイインコと呼びます。

学名:Psittacula eupatria siamensis

英名:Siam Alexandrine Parakeet

和名:シャムオオホンセイインコ,暹羅大本青鸚哥

Size:56cm(翼長205cm)250g

原産:タイ、カンボジア,ベトナム,ラオス

この亜種シャムオオホンセイインコの生息地は、タイ、カンボジア,ベトナム,ラオス。

上記分布図の右側茶色●が該当亜種で、黄色い鳥マークが基亜種の生息域です。

特にタイやカンボジアでは生息地の激減と乱獲によって急速に数を減らしているそうです。

シャムオオホンセイインコは基亜種のPsittacula eupatria eupatria (エウパトリア)よりも小型で肩の赤い模様が若干薄いピンク系で、うなじに淡い青みがあり、頬に黄緑が入るのが特徴とされています。

基亜種のサイズが58cm(翼長215),最大亜種の P. e. nipalensis が60cm(翼長240)とされている中で56cm(翼長205)。

うちにもオオホンセイインコがいるので目はそれなりに慣れていると思うものの、いまひとつ特徴は掴めず。この個体は特徴が弱いのかもしれませんが、5亜種の判定は相当難しそう…

 

また、ホンセイインコ属の絶滅種「ミドリオオホンセイインコ(Psittacula wardi , Seychelles Parakeet)」のwikipediaに掲載されている2015年の有根系統樹によると

シャムオオホンセイインコは既に絶滅したミドリオオホンセイインコの1つ上階層にあたるそうです。

アベンシスオオホンセイインコ(P. e. acensis)は含まれておらずの分類系統は

アンダマンオオホンセイインコ

シャムオオホンセイインコ

ミドリオオホンセイインコ

オオホンセイインコ基亜種
ネパールオオホンセイインコ

となるようです。

ミドリオオホンセイインコはオオホンセイインコの亜種に降格もありえるのかもしれませんが、人気のインコだけにそのあたりの事はどこかに詳しく記載されていそうですね。

 

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白孔雀 リューシズムインドクジャク

白孔雀はアルビノではなくリューシズム(Leucism)と呼ばれる別の突然変異。

部分的なリューシズムの斑孔雀(Partial Leucism Peacock)も存在するのですが、まだ見たことは無し。

他の鳥や動物でもリューシズムは存在し、野生下でリューシズムのキイロオクロオウムなんていうのもいます。凄いですね。

Leucistic Yellow-tailed Black-cockatoo

 

構造色ではなく色素による羽色、アカガシラエボシドリ

くわーーー!!!めちゃくちゃ口が開くように見えるエボシドリたち。

エボシドリを説明する場合によく使う超定番のネタが羽色に関するものです。

鳥の羽色は光の屈折による構造色で表現されるものが一般的なのですが、エボシドリは構造色ではなく色素によって着色されています。

このアカガシラエボシドリの頭の赤色は1869年に鳥類史上初として発見されたTuracin(ツラシン)という銅を6%含む天然色素によるものです。

緑色はTuracoverdin(ツラコバディン)で、この2つの色素によって数多の鳥類の中でもエボシドリを有名にしています。

なお、オウム目にもPsittacofulvin (プシッタコフルヴィン)という色素があり、コンゴウインコの赤色もそれによるものです。

まだまだ解明されていない事だらけのようですが、このあたりも面白い話の宝庫です。