ムラサキガシラジャコウインコ Purple-crowned lorikeet について

紫色の冠をした小型ロリキート、ムラサキガシラジャコウインコ

Psittacoidea Psittaculidae Loriinae Loriini Parvipsitta
属名:Parvipsitta ヒメジャコウインコ属
和名:ムラサキガシラジャコウインコ
英名:Purple-crowned lorikeet 
学名:Parvipsitta porphyrocephala
Size:15-16cm 37–50g
原産:オーストラリア南側の広範囲

とても可愛らしい小型ロリキートです。

以前はジャコウインコ(Musk lorikeet,Glossopsitta concinna)の同属とされていました。

同じくジャコウインコの同属とされていたヒメジャコウインコと共に独立昇格して2種で新属Parvipsittaを結成。

旧学名:Glossopsitta porphyrocephala
新学名:Parvipsitta porphyrocephala

生息地はニューサウスウェールズ州南部とビクトリア州の大部分、フリンダース山脈を含む南オーストラリア州の南部、そして西オーストラリア州南部に見られる南オーストラリア州でのみ発生します

 

クロボタンインコ Black-cheeked lovebird について

緑色が鮮やかで頬の黒いボタンインコ、クロボタンインコ

Psittacoidea Psittaculidae Agapornis nigrigenis
属名:オウム目 インコ科 ボタンインコ属(ラブバード
和名:クロボタンインコ 黒牡丹鸚哥
英名:Black-cheeked lovebird
学名:Agapornis nigrigenis
Size:14cm 38-43g
原産:アフリカ|南西ザンビアの狭い範囲
RED-List

クロボタンインコはボタンインコ4種の1種で、気質は他のボタンインコよりも穏やかとも言われます。

ブルーボタンインコやヤマブキボタンインコといった色変わりの人工品種ではなく、れっきとした基亜種です。

但し、クロボタンインコの色変わりも数々あり、クロボタンインコの色変わり品種としてのブルーボタンインコなどはいます。

クロボタンインコは欧米の品評会などでは定番種ですが、日本の一般市場に流通することは滅多にありません。

より鮮やかで数も多いキエリボタンインコやルリゴシボタンインコが一般的です。

 

原産はアフリカのザンビア南西部で、ジンバブエやボツナワ、ナビミアの国境周辺のとても狭い範囲に生息します。

基本はザンビアで南西部で、河川の水が減少する乾季に周辺へ移動するようです。

最近縁種はアカボタンインコ(ナーシャラブバード)で、その亜種として扱われることもあります。

赤黒い頭に黒い頬と黄色い襟巻きが特徴的で、アカボタンインコ(同様に腰の瑠璃色はありません。

学名の A.nigrigenis は、niger = black , genis = cheeks で「黒い頬」という意味。

和名はクロボタンインコよりもホオグロボタンインコが妥当だったかもしれませんね。

アオメルリハ Spectacled Parrotlet について

青い眼鏡をかけ、瑠璃色の羽をもつ小さなパロットレット、アオメルリハインコ

Psittacoidea Psittaculidae Forpus conspicillatus
属名:オウム目 インコ科 ルリハインコ属
和名:アオメルリハインコ 青目瑠璃羽鸚哥
英名:Spectacled Parrotlet
学名:Forpus conspicillatus
Size:12cm 30g
性差:♂は目元や翼に青が濃く出る性的二型
原産:メキシコ,コロンビア,ベネズエラ、東パナマなど 
亜種
F. c. conspicillatus 基亜種|中米パナマ~コロンビア北部
F. c. metae 亜種|希少:メタ川に沿ってベネゼエラ西部~コロンビアにかけての西アンデス山脈
F. c. caucae 亜種|喉と頬に黄色さがあり全体的に明るい。コロンビアのアンデス東部、カウカ渓谷

RED-List

目のまわりが青く、翼に瑠璃色をもつ青目瑠璃羽なインコ、アオメルリハインコ。

英名は目元の青い羽で覆われていてる部分を眼鏡にたとえて「Spectacled Parrotlet」。

学名の conspicillatus は conspicuous eye mark-ings = 目元が目立った という感じ?

ルリハインコ属は全般的にオスは青色が色濃く出るので、眼鏡もオスの方がハッキリします。

英名では「Parrot」ではなく「Parrotlet(パロットレット)」と呼ばれるのですが、インコというより小さなオウムという意味合いです。

パロットレットと呼ばれるのはルリハインコ属の仲間たちのほか、スズメインコ属,イロオインコ属との3属に分類されるインコたちです。

この中でも特にアマゾンスズメインコ,テリルリハインコ,ハシブトルリハインコ,アオメルリハインコは12cm前後で南米に生息するインコで最小級です。

スズメインコ属やイロオインコ属のインコは普通の人が見たくても一生見る機会すら無いようなインコなので、ペットバードとしての南米最小はテリルリハインコ&アオメルリハインコなのでしょう。

ペットバードとして定番のマメルリハインコはもう1まわり大きく、ルリハインコ属の中では中堅サイズですが、飼鳥として小型化している個体なら似たようなサイズかもしれないです。

アオメルリハインコの生息地は中米の南端パナマ~南米アンデス山脈(コロンビア,ベネゼエラ)にかけてで、大きく3エリアにわかれ、それらに基亜種+2亜種の3亜種が生息しています。

2亜種の学名はF. c. metaeF. c. caucaeで、それぞれ生息地を表しています。

メタ川に沿って生息しているF. c. metaeは生息数がとても少ないようです。

アオメルリハインコのIUCNのレッドリストはLC(軽度懸念で絶滅危惧種ではない)ですが、この亜種については厳しい状況なのかもしれません。

 

マメルリハインコは毛引きや自咬が多いという印象ですが、この大きな禽舎飼いのアオメルリハインコをはじめ、ルリハインコ属は構いすぎペットでは無くとも多いように感じます。

パロットレットの名の通り、思うところが深いのかもしれません。

 

 

アオハラインコ Blue-bellied Parrot について

青い腹の希少種、アオハラインコ。

Psittacoidea Psittaculidae Triclaria malachitacea
属名:Triclaria アオハラインコ属 単属
学名:Triclaria malachitacea
英名:Blue-bellied Parrot / Purple-bellied Parrot
和名:アオハラインコ
Size:28cm 110-115g
性差:♂の腹は青色で丸い尾先の性的二型
原産:ブラジル南東部の大西洋側森林地帯
RED-List

腹の色で名付けられた腹色インコには、赤腹,白腹,青腹の3色がいて、まさにフランス国旗のトリコロールカラーです。

赤腹は、アカハラインコではありませんが、アカハラワカバインコ、アカハラハネナガインコ、アカハラウロコインコの他にも複数。

白腹は、ズグロシロハラインコ、シロハラインコのカイクー2属5種。

青腹は、他に仲間もいない1属1種のアオハラインコ属アオハラインコのみ。

なお、青いのはオスだけの性的二型で、メスは全身緑色です。

実際の印象は青というよりは青紫ですが、英名も別称では「Purple-bellied Parrot」です。

アオハラインコの学術上の登録者はアオコンゴウインコと同じくドイツ人のスピックス博士と助手の鳥類学者ワーグラーによるもので、ドイツ語名でも「Blau bauch papagei」青い腹のインコです。

大きさはコガネメキシコが遠からずといった印象で、体重も平均110gなら似た感じ。

 

アオハラインコの原産はブラジル南東部の大西洋側森林地帯の低地で、この辺りを生息域にするインコたちは軒並み見ることさえ難しい希少種も多くいます。

ヒガシラインコ,ブドウイロボウシインコ,コガネオインコ,セグロイロオインコ,アオマエカケインコなどなど

この周辺はサンパウロやリオデジャネイロなど大都市化した地域でもあり、周辺の森林もバナナなど栽培作物や燃料木材での伐採などで大きく開拓されているので必然ではありますが違法開拓も多いようで、アオハラインコが巣を作るのに適した低地の椰子の木が茂る場所は90%以上が喪失して断片化も増しているとされています。

一部地域では安定しているようですが、2km単位という生息密度が低い生態のために保全活動も実施しにくいようです。

繁殖期だけ呼び合う程度の静かで大人しいインコとされていますが、2kmも離れるのは縄張り争いは激しいのでしょうか。

 

アオハラインコのサイテスII類とはいえブラジル法の保護対象で流通はなく、あれば非常に貴重で高額なインコです。80年代のオランダ便までは渡っていて繁殖もある程度は出来ているようですが、近年でもIBAMA(イバマ|ブラジル自然保護省)の密漁押収個体には掲載されています。

アオハラインコを再び自分が見れるかどうかわからないだけに、良い感じの正面ペア写真のピントを外してるとはかなり残念な…

アラゲインコ Pesquet’s parrot について

めっちゃさわれる動物園のアラゲインコ

原始的で独特な特異種、悪魔のハゲタカインコ「アラゲインコ」(・Θ・)

Psittaciformes Psittrichasiidae Psittrichas fulgidus
属名:オウム目アラゲインコ科アラゲインコ亜科アラゲインコ属
和名:アラゲインコ
英名:Pesquet's Parrot / Vulturine Parrot , Devil's parrot
学名:Psittrichas fulgidus
原産:ニューギニア島(インドネシア,パプアニューギニア)
Size:46cm 690-800g
性差:♂は目の後ろに赤い羽が少し出る
RED-List:VU
亜種:無

アラゲインコは特殊な位置づけのインコで、分類もインコ科から切り離す新しい説が出ており、その場合の分類は

オウム目 Psittaciformes
アラゲインコ科 Psittrichasiidae
アラゲインコ亜科 Psittrichasiidae
アラゲインコ属 Psittrichas属
アラゲインコ単独種Psittrichas fulgidus Pesquet’s parrot

その同じアラゲインコ科で別亜科の近縁が

オウム目 Psittaciformes
アラゲインコ科 Psittrichasiidae
クロインコ亜科 Coracopsinae
クロインコ属 Coracopsis
セーシェルクロインコ Coracopsis barklyi Seychelles black parrot
コクロインコ Coracopsis nigra Lesser vasa parrot
クロインコ Coracopsis vasa Greater vasa parrot

となり、アラゲインコの最近縁はクロインコ属になるそうです。

バリバードパークのアラゲインコ@バリ島

いずれにしても、アラゲインコは1種で1属の単型で、いわゆるOld World Parrotsの始祖的な位置づけとされている原始的なインコです。

顔面の裸皮部やクチバシに至る長いシルエットは英名の別名「Vulturine Parrot(ハゲワシインコ)」の通りの風貌で、死肉ではなく果実や花弁に頭から突っ込むためのベタつき防止適応です。

アラゲインコという和名は「荒毛鸚哥」で、剛毛っぷりのアピールが凄いですね。

さわった感触はそこまでとは思いませんでしたが、換羽の筒も剥いてみたいものです。

英名の「Pesquet’s Parrot」は、人名。フランス人のコレクターM.Pesquet氏。

別称の「Vulturine Parrot」はハゲワシインコ。

もう1つの別称「Devil’s parrot|悪魔のインコ」は怒ったときの絶叫鳴きが由来と思われ、怒ったときは結構なギャーギャー叫び鳴きで、白色オウムの雛鳴きを少し彷彿します。

野生下では叫びながら飛翔するとか。

学名Psittrichas fulgidusの由来は、

psittake = parrot = インコ

thrix = hair = 髪の毛(硬く細かい棘のような)

fulgid = fiery red with metallic reflections = メタリックな赤色

「硬く細かい棘のような髪の毛をした赤いインコ」という感じでしょうか。

中国語名では「彼氏鹦鹉」。彼氏インコ??

♂は目の後ろに赤い羽根が出ます。

食性と軟便などはローリー&ロリキートに通じるところもあるのですが、舌の構造はブラシ風ではなく、動きもヒインコ風ではなくインコ的です。

ただ、なんとなくアラゲインコも鉄は蓄積しやすいかもしれませんね。

飛び方はヒヨドリ的というのか素早い羽ばたきと短い滑空を繰り返します。

ニューギニアの現地では、羽を儀式の頭飾りや装飾のために高い需要があることや食料としても狩られており、レッドリストはVUが続いています。

このあたりはごく近年の保全活動の一環で代替品に置き換わりつつあるようです。

繁殖は難しいとされていますが、LPF(Loro ParqueFundación)には数十羽のヤングがいたのでそれなりに確立しているようですが、かなり高額です。

アラゲインコ

バリ・バードパーク TamanBurungの個体は何をしてもOKなベタ馴れ、ロロパークの個体も噛みますがおさわり放題で、人馴れもしやすいようです。

この一見地味ながら凄く存在感のあるアラゲインコはめっちゃさわれる動物園で間近に見れますが、マニアック過ぎてか確か日本には2羽しかいません。

そして、めっちゃさわれる動物園は2019年1月15日で閉園となるので、見るなら今のうちな貴重インコです。

2015.2.27