セネガルホンセイインコ図鑑|African rose-ringed parakeet,Psittacula krameri

オウム目でもっとも広く分布しているホンセイインコの基亜種、アフリカ側の「セネガルホンセイインコ」。

分類:Psittacula ホンセイインコ属

学名:Psittacula krameri krameri

英名:African rose-ringed parakeet

和名:ホンセイインコ,セネガルホンセイインコ

性差:♂首に輪の柄模様が濃く出る ♀模様が薄いほか尾羽根が短い

Size:34-43cm , 95-140g

原産:アフリカ|セネガル,ギニア,ウガンダ,スーダン,エジプトほか

RED-List LC 2016

CITES:無し

セネガルホンセイインコは日本であまり流通することはありませんが、古代ローマ人もペットとして飼育していたインコで、ホンセイインコマニアにとっては基本となる存在でしょうか。

このホンセイインコには基亜種のほか3種の亜種がいます。

見かける機会は激減しましたがそれでもポピュラーなワカケホンセイインコはインド半島とスリランカに生息する亜種で、古くは古代ギリシャ人が飼育していた記録があり、日本でも1960~80年にかけてのインコブーム時に猛烈な数の輸入がありました。

ホンセイインコは外来種としても世界に広く定着していますが、元々すべてのオウム目の中でもっとも世界に広く分布しています。

RED-Listの地図では外来種としての生息地も表記されています。

Psittacula krameri  Rose-ringed Parakeet ホンセイインコ

P. k. krameri
African rose-ringed parakeet
セネガルホンセイインコ /ホンセイインコ
黄色●鳥:セネガル,ギニア,ウガンダ,スーダン,エジプトほか

P. k. parvirostris
Abyssinian rose-ringed parakeet
エチオピアホンセイインコ
水色●:エチオピア,スーダン,エリトリア,ジブチ
基亜種より小型で嘴の色が明るめ

P. k. borealis
Boreal rose-ringed parakeet
キタワカケホンセイインコ
茶●:アフガニスタン,パキスタン,インド,ネパール,バングラほか
基亜種より大型で全体的に淡い

P. k. manillensis
Indian rose-ringed parakeet
ワカケホンセイインコ/ツキノワインコ
緑●:スリランカ,インド半島
キタワカケよりも襟が濃くて下顎が黒い

流通しているホンセイインコは殆どがワカケホンセイインコですが、よほど目が肥えていなければ単体で4亜種や混血を区別するのは困難でしょう。

派生の枝分かれとしては、アフリカのホンセイインコからインドのワカケホンセイインコやモーリシャスホンセイインコ(シマホンセイインコ)が分岐したとされています。

ホンセイインコは野生下において繁殖パートナーを固定化することに固執しないともいわれます。

また、巣の場所の競争率が低い寒い時期に別の相手とで2クラッチ目の繁殖をすることも珍しくないとか。

それらの要素は外来種として世界中に定着している要因の1つかもしれません。

また、必ずしもそうではないでしょうが、飼育下において凶暴化したり目をかけなければ離れやすい傾向が高いといわれるのもこの性質によるところかもしれません。

山階鳥類研究所の創設者である山階芳麿侯爵の辞典には亜種表記が無くひとまとめで「ホンセイインコ」とされているため、基亜種となるセネガルホンセイインコは「ホンセイインコ」が厳密には正しい標準和名なのでしょう。

ただ、種名=総称となるため、コンゴウインコを便宜上アカコンゴウインコと呼ぶのと同様にセネガルホンセイインコが妥当でしょう。

ホンセイインコは漢字表記だと「本青鸚哥」で、由緒ある文献による裏はとっていませんが「本当に青い(現代でいう緑)」という意味。

英名のAfrican rose-ringed parakeet は、和名でいうところのオスの首にある輪掛(ワカケ)模様からで、ワカケホンセイインコと同じ意味。

学名 Psittacula krameri は種小名をカタカナ表記すると「クレイマー」です。

もちろん苦情ではなく、この種小名の由来はドイツ人の医師で学者の「Wilhelm Heinrich Kramer」に因んだものです。

ただ、このウイリアム ハインリッヒ クレイマー博士がホンセイインコと直接関わっていたわけでは無く、友人のイタリアの医師が名付けたもの。

学名はこの手の種の特徴と全く直結しないものが多いのが難点…

 

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