ロロパーク|IX International Parrot Convention 2018 LoroParque|カナリア諸島テネリフェ島ロロパークで国際オウム会議

ロロパークのカナリア諸島テネリフェ島で開催されるオウムインコの国際会議へ行ってきました(・Θ・)

1986年から4年に1度「IX INTERNATIONAL PARROT CONVENTION」という国際オウム会議ともいうべきコンベンションが開催されています。

場所は西アフリカのカナリア諸島に浮かぶテネリフェ島で、主催はLoro parque Foundation(LPF|ロロパーク財団)です。

ロロパーク財団は国際自然保護連合IUCNの国際財団メンバーでもあり、絶滅危惧種と自然環境の保全を目的とした財団です。

オウム目とクジラ目を中心に世界30ヶ国で109の保全プロジェクトに関わっており、これまでに約20億円という莫大な活動資金を出資しています。

その資金を捻出する最大のパートナーが同組織のロロパークです。

コンベンションは遂行中の保全プロジェクトによって得た情報の共有や事業報告などの場としてはじまったものです。

2018年9月24日~27日には32年目となる9回目が開催されました。

学者、獣医、保護活動家、繁殖家、動物園、ほか様々な分野でオウムやインコに接する人たちが世界46カ国から総勢754名が集まりました。

日本人は私を含めて7名で、馴染みの顔ぶれ。

JurongBirdParkの顔見知りやFacebookで親交のあった写真家や専門家とも会えました。

コンベンションは21名の専門家によるスピーカーによって行われました。

保全活動家,学者,獣医,ブリーダー,動物園スタッフ,映像作家。

中でも、トップブリーダーによる繁殖と医療の現場、ウロコメキシコインコ属の専門家による全亜種の紹介、密漁の実態、過激な動物愛護団体との戦いなど

スピーカーの国籍や言語はまちまちで英語すら少ないのですが、マルチ翻訳のヘッドセットが配布されます(日本語はありません)。

私レベルでは相当難しいですが…例えトークが理解出来なくとも、部分的な単語とパネルがしっかりしていればそれなりに想像が出来ることと、あとで通訳を教えて頂くときに理解が早いです。

次回のメモリアルとなる第10回は2022年9月22日~26日の予定です。

ロロパークの創業者であり経営者のヴォルフガング・キレスリング(Wolfgang Kiessling)氏は1937年9月7日うまれ(81歳)のドイツ人。

ロロパーク以外にもウォーターパークのサイアムパーク(Siam Park)、グラン・カナリア島にヨーロッパ最大となる水族館ポエマ・デル・マー(Poema del Mar)、5つ星ホテルのボタニコ(HotelBotánico)、レストランなども経営しています。

次はグラン・カナリア島にサイアムパーク2もオープンするそうです。

昨年開業した水族館の設計には日本人が大きく関わっているとのことで、話しかけてくださるほど日本人に良い印象を頂いている様子でした。

コンベンション期間中はボタニコの豪華な庭園で盛大な歓迎会や表彰式が行われるほか、経営するレストランで連日欧州らしい盛大なパーティも開催されます。

次回の第10回目には85歳ですので、もしかすると息子のクリストフ・キレスリング(Christoph Kiessling)氏が取り仕切るのかもしれませんが、連日連夜のパーティにも出席されていてパワフルな方でした。

なお、今回テネリフェ島のホテルまで自宅から飛行機を乗り継ぎ(伊丹→成田→マドリード→テネリフェ・ノルテ)をトランジットの短いスムーズなドアtoドアでも30時間ほど掛かりました。費用は諸々合わせて40万円ちょっと。

コンベンションの参加者はロロパーク(Loro parque)への入場がフリーになります。

ロロパークとは直訳で「オウム公園」で、文字通りオウム目が専門です。

訪問者の多くはインコマニアではありませんし、いまは動物園として大人気のシャチやイルカなどの海洋動物からライオンや虎といった猛獣、ゴリラ、コビトカバ、オオアリクイほか哺乳類や両生類、爬虫類なども展示されています。

オウム園として最大の特徴はオウム目の80%以上である約350種の4,000羽という飼育に携わる世界最大のコレクションです。

但し、大半はロロパーク財団の繁殖センターにいるため、ロロパークでの展示は一部です。

それでもそれでも世界一の種数であり、希少なインコも含めて数多く見ることが出来ます。

ただ、今回はロロパークを目一杯楽しむには非常に時間が厳しく、とても未練の残る思いですが、見ること自体は一通り出来ました。

メインとなる展示は別にして、言わば一般的な展示は園内全体の動物展示やその道沿いに展示兼繁殖用ケージを並べており、配置地図もないので一つ一つ探して場所を覚えなければならないのですが、ロロパークの広さは13.5㌶(東京ドーム約3個分)で、上野動物園と大差ない程度です。

残念だったのは特に楽しみにしていた幾つかの種類

アオコンゴウインコ(Spix’s macaw,Cyanopsitta spixii)
ミヤマインコ(Golden-plumed parakeet,Leptosittaca branickii)
キミミインコ(Yellow-eared parrot,Ognorhynchus icterotis)
コハナインコ(Red-headed Lovebird,Agapornis pullarius)
アカコザクラインコ(Agapornis roseicollis catumbella)
コハナインコ(Red-headed Lovebird,Agapornis pullarius)
ワタボウシミドリインコ/ペリコ(Grey-cheeked parakeet,Brotogeris pyrrhoptera)

ほか、30種類ほどが見れるつもりで期待していたものが見れずで、そこは落胆ですが、心躍るものも多くて楽しめました。

ヘイワインコ,キサキインコ,コウゴウインコ,アポインコ,ミドリワカケインコ,アオマエカケインコ,クリムネインコ,シャボテンインコ,ネズミムネウロコインコ,コクロインコ両亜種,ブラジルヒオウギインコ,チュウコミドリコンゴウインコ,ウロコボウシモドキインコ,ミカンイロボウシインコ,ムラサキボウシインコ,アカムラサキボウシインコ,オウボウシインコ,アカオボウシインコ,ハシブトルリハインコ,ニセズグロオビロインコ,ムラサキガシラジャコウインコ,アオハラインコ,ヒガシラインコ、コスミレコンゴウインコ、、、、、ほか

思い浮かぶのを並べただけでも凄いものですが、他まだまだ沢山!

おそらく相当なインコ好きでなければ聞いたこともないであろう種だらけで嬉くなります。

さらに、ロロパークにはハイブリッドや色変わりなどの人為的な品種は一切おらず、

純粋な種や亜種だけをきちんと分類してあるという最高に素晴らしい展示です。

これらは、ロロパークが種の保全活動や研究活動にとても積極的で真剣に取り組んでいることの現れでもあります。

例えばアオボウシインコというのは正確にはアオボウシインコの亜種2種(基亜種のアオボウシインコAmazona aestiva aestivaと亜種のキソデアオボウシインコAmazona aestiva xanthopteryx)をまとめた代表名を指しています。

ホオミドリウロコインコであれば6亜種、シロハラインコであれば3亜種などいるといった具合。

セネガルホンセイインコの亜種であるワカケホンセイインコのように亜種名の方が有名となっている場合もありますので種類にもよりますが、そのあたりも含めて世界中の殆どのところは拘られていないように思います。

ヒオウギインコ,コクロインコ,オオハナインコ,テリルリハインコ,アマゾンミドリインコ,キビタイボウシインコなどをはじめ、ロロパークではすべての種で出来る限り正確な亜種までの分類をわけてペアリングをした上での展示と繁殖が行われています。

また、セキセイインコやオカメインコ、ラブバードといったごく一般的なペットバードの展示にしても、所謂ノーマルっぽいものではなく原種が展示されています。

最大の問題となる近親交配を避けるための血統問題も相当厳しい基準で行っているそうです。

素晴らしい。

 

今回の展示を見るにあたって、学名表記の良さをあらためて痛感しました。

ここのブログURLも英名ではなく学名に切り替えていきたいと思います。

しかし、学名は人名由来のものが多くて直感で名前と種類が結びつかない名称が非常に多いことと、まだまだオウム目は分類が変更されるため、いっそ和名の方が良いのかもと悩ましいところでもあります。

帰りは大型台風の直撃で帰国が怪しかった中、ギリギリ無事に戻れたのが幸い。

そしてこの旅のために購入したのに到着が間に合わなかったNikon Z7を開封して溜息を…(・Θ・)間に合わないならZ6が良かったかも…