コガネメキシコインコ図鑑|Sun Parakeet , Aratinga solstitialis

コガネメキシコインコについて

世界中で愛される色鮮やかで賑やかな南米を代表するインコの1つ、コガネメキシコインコ。

バードパークや動物園にペットバードとしても大人気のインコです。

しかし、野生下においては危機的状況になりつつある絶滅危惧種です。

コガネメキシコインコの基本情報

分類:Aratinga クサビオインコ属 楔尾鸚哥属

学名:Aratinga solstitialis

亜種:ナシ

和名:コガネメキシコインコ , 黄金墨西哥鸚哥

英名:Sun Parakeet , Sun Conure

ドイツ名:Sonnensittich

スペイン名:Cotorrita del sol , Aratinga Sol , Periquito dorado

オランダ名:Zonparkiet

ポルトガル名:Jandaia-sol , jandaia-amarela , Quijuba

中国名:太阳鹦鹉 , 金黄鹦哥

Size:30cm , 90-120g

性的二型:外見上の色差は無し

繁殖難易度:レート8/10 Easy

クラッチ:2~4個

抱卵日数:24~25日(23~27日)

孵化時の体重:約6g→離挿餌時110~115(WPT)

リングサイズ:Φ7.5mm

耐寒温度:10℃

原産:南米北東部|ブラジル連邦共和国,ガイアナ共和国

CITES Appendix II

IUCN RED-List ENDANGERED EN-2014
IUCN Red List of Threatened Species | IUCN

クサビオインコ属コガネメキシコインコ

コガネメキシコインコはクサビオインコ属(Aratinga)に分類される南米のインコです。

クサビオとは楔型の尾羽の事で、属名のクサビオインコそのものは存在しません。

いわゆるコニュア(Conure)の仲間ですが、コニュアとは分類学上のカテゴリではなく、円錐型の尾羽をもつインコを緩くグループ化したものです。

かつてはコニュア=クサビオインコ属としても大袈裟過ぎないほど多種で構成されていましたが、随分と再編された2020年現在では6種+1亜種の構成です。

Aratinga weddellii シモフリインコ
Aratinga nenday クロガミインコ
Aratinga solstitialis コガネメキシコインコ
Aratinga maculata キバラメキシコインコ
Aratinga jandaya ナナイロメキシコインコ
Aratinga auricapillus ゴシキメキシコインコ

近年のミトコンドリアDNA解析における系統分類で、コガネメキシコインコの1階層上はクロガミインコ、さらに上層は絶滅種カロライナインコだそうな。

コガネメキシコ

メキシコインコでは無いコガネメキシコインコ

コガネメキシコインコの和名は読んで字の如し「黄金色のメキシコインコ」です。

ですが、メキシコインコという名を冠するには少々無理があるように感じます。

メキシコは原産国ではなく、分類もメキシコインコ属ではありません。

かつてメキシコインコ(Eupsittula canicularis)はクサビオインコ属に分類されていましたので、コガネメキシコインコとは同属の仲間でした。

しかし、メキシコインコは2013年に新設されたメキシコインコ属(Eupsittula)へ分類が変更され、コガネメキシコインコとは袂を分かつ事になりました。

あくまで結果的にコガネメキシコインコの和名はちょっとした失敗と言えるかもしれません。

なお、英名ではSun Parakeet=太陽のインコ、ほか各国名は概ね見た目の印象から名付けたものです。

コガネメキシコインコの学名由来

学名とは国際動物命名規約に基づいて生物の種と分類に名付けられる世界共通の名称で、「属名」+「種小名」の二名法をラテン語形で表記します。

「分類学の父」と呼ばれるカール・フォン・リンネ博士によって編成されました。

コガネメキシコインコは学名はそのリンネ博士によって名付けられました。

Aratinga solstitialis(アラチンガ・ソルスチチアリス)

属名「Aratinga 」と種小名「solstitialis」の二名法です。

属名と種小名はそれぞれで独立した意味を持ちます。

Aratinga(アラチンガ|アラティンガ)

語源はブラジルやパラグアイの原住民である南米インディアンの部族「Tupi族」による「旧Tupi語」です。

Aratingaは「Ara」と「Tinga」の2つの単語を結合したもの。

Ara(アラ)
「明るい鳥,騒がしい鳥」という意味で、コンゴウインコ属Araも同じ由来です。

Tinga(チンガ,ティンガ)
ポルトガル語やスペイン語圏でよく使われる人名です。

2つを合わせて「明るく騒がしい鳥さん」がしっくりくる訳だと解釈しています。

そしてこのAratingaがクサビオインコ属の国際名です。

続いて種小名

solstitialis(ソルスチチアリス)

こちらの語源はラテン語でそのまま「solstitialis」。

英語で「of summer」、日本語で「夏らしい」「夏っぽい」といった意味合いです。

solstitium → summer ,sol → solissun

 

Aratinga solstitialis で「夏らしい色合いの明るく騒がしい鳥さん」というコガネメキシコインコらしい素敵な学名だと解釈しています。

二名法の考案者であるリンネ博士の名付けた学名だけに、わかりやすく美しい名付けだと感じますが、学名には発見者など人名を付けられる事も多く、見た目の印象と学名が結びつきにくいものは数多くあります。

ヨウム属とされたコガネメキシコインコ

コガネメキシコインコが分類史に初登場したのは、1758年のカール・フォン・リンネ博士による 10th edition of SystemaNaturae への掲載です。

当初の学名は Psittacus angolensis と命名されていました。

Psittacus(シッタカス)とは、ヨウム属の事です。

angolensisとは、アフリカ南西部のアンゴラ共和国(Angola)の事です。

アンゴラに生息するヨウム属のインコという名付けですが、その経緯についてはまだ調べれておらず、いずれ改めて…

ナナイロメキシコインコとコガネメキシコインコ

コガネメキシコインコの亜種

コガネメキシコインコに亜種は存在しません。

ナナイロメキシコインコやゴシキメキシコインコほか、すべて別種です。

近縁種キバラメキシコインコ
Sulphur-breasted parakeet , Aratinga maculata

 

https://i0.wp.com/www.researchgate.net/profile/Luis_Silveira5/publication/232685813/viewer/AS:191792118853632@1422738212144/background/1.png?resize=660%2C961&ssl=1
キバラメキシコインコ|Sulphur-breasted parakeet , Aratinga maculata

コガネメキシコインコに最も近しい存在は「キバラメキシコインコ」です。

詳細は別ページ「キバラメキシコインコ図鑑」で。

ナナイロメキシコインコ|Jandaya Parakeet , Aratinga jandaya

コガネメキシコインコとは全体的に配色は異なるものの、ぱっと見では遠からず似た容姿。

詳細は別ページ「ナナイロメキシコインコ図鑑」で。

ナナイロメキシコインコとコガネメキシコインコ

野生下におけるコガネメキシコインコの分布域

コガネメキシコインコの分布域は南米の北東部のみです。

4~50年前ならば原産国は、ベネズエラ,ガイアナ,スリナム,仏領ギアナ,ブラジルの五カ国でした。

その後、コガネメキシコインコは乱獲や生息地の消失で激減しました。

ベネズエラ,スリナム,仏領ギアナでは絶滅あるいは観測確認が出来ない状態となり、ガイアナ,ブラジルでも大幅に減少しています。

稀に絶滅とされる地域での観測もあるようですが、持続可能な羽数での定着ではなく、おそらく篭脱けもあるのでしょう。

いずれにしても現在の主だった分布エリアは、ブラジルとガイアナの国境付近に限られます。

緑色が現在確認されている分布域(IUCN,BirdLifeInterNational)

ロライマ州都ボア・ビスタのコガネメキシコインコ

ブラジルにおけるコガネメキシコインコの分布エリアは、ガイアナとベネズエラの三国国境でもある「ロライマ州/Roraima」(ブラジルのポルトガル語発音でホライマ)です。

ロライマ州はブラジル最北かつ最少人口の州で、土地の殆どがアマゾン熱帯雨林地帯に属しています。

州都は「ボア・ビスタ(Boa Vista)」で、人口は30万人程度(那覇市ほど)。

ブラジル連邦共和国ロマイラ州ボア・ビスタ(Boa Vista)@wikipedia

マナウスからは国内線で1時間程度、陸路では約15時間となり、空路が基本だそうです。

ベネズエラ側からは陸路で最初に到達する国境街がボア・ビスタです。

かつては金鉱で栄えましたが鉱山は閉山され、観光資源も乏しく、主要産業は大豆や米などの農業です。

近郊にはロラマイ山とヴィルア国立公園がありますが、ロラマイ山へのアプローチはベネズエラからのルートが一般的で安いようです。

ボア・ビスタへの旅人ブログを幾つか拝見すると、都市というには過大評価な片田舎の街で、物価も非常に高くて何もないところ、という印象。

YouTubeにボア・ビスタの公式PR動画もあり、綺麗な部分だけですが街の雰囲気もイメージしやすいです。

この数年は経済破綻のベネズエラから毎日500人以上やってくる数万人の難民で溢れかえっており、治安も悪化しているという話。

2019年に日本からブラジルへのODAで約4億円の無償資金協力「ベネズエラ難民・移民人道支援計画」事業もこの問題にあてられているとか。

しかし、このボア・ビスタでは、現時点でおそらく都市部で見れる最後のコガネメキシコインコの群れが2つ確認されています。

ロライマでのバードウォッチングガイドでは、コガネメキシコインコは非常に少ないながらロライマ北東部で幾つかの群れ、および州都ボア・ビスタの北部で2つの群れが見れると記載されています(2011年)。

174号線とカウアメ川(Rio Cauamé)が交わるおそらくこのあたりの庭か餌場に集まるようです。

リアル ロスト・ワールド,ロライマ山

ボア・ビスタから北へ約300kmの場所には、世界遺産としても大変有名な「カマイナ国立公園」の「ロライマ山Monte Roraima)」があります。

山頂部に平地が広がるテーブルマウンテンで、その山頂部にはベネズエラ,ブラジル,ガイアナの3つの国境が交わるトリプルポイント(三国国境)が存在します。

地球最後の秘境とも呼ばれるカマイナ国立公園はベネズエラ側になります。

YouTubeで簡単に映像を楽しめるのは便利な時代です。

Mount Roraima, Venezuela (12371474504).jpg

太古の昔、超大陸「ゴンドワナ大陸」が地殻変動で分裂し、それぞれが大陸移動していきました。

※Scotese Plate Tectonics Paleogeography & Ice ages

その際に回転軸となったことで甚大な影響を受けなかった場所の中心地がロマイア山の周辺で、テーブルマウンテンの上は下界と隔絶された異世界が広がります。

1884年に登頂成功した英国のイム・トゥルン博士は写真を多く用いた講演会を開催し、参加したシャーロック・ホームズの著者で有名なコナン・ドイルは大変感激してロライマ山を舞台としたSF小説「失われた世界/ロスト・ワールド」が誕生しました。

YouTubeにロマイア山での動画カマイナ国立公園の動画も数多くアップされていて雰囲気は味わえます。

カマイナ国立公園やロマイラ山付近でのコガネメキシコインコは激減しており、近年の観測も殆どなさそうです。

ヴィルア国立公園のコガネメキシコインコ

ボア・ビスタから南に200kmほどの場所には、鳥類は520種が確認されている国立公園「ヴィルア国立公園(Viruá National Park)」があります。

スケールが桁違いの面積は約240,000㌶(東京ドーム51,737個/東京23区3.9個分)はアマゾンそのものです。

ICMBioによる2010年の紹介映像がYouTubeにあります。

GEF – Forests Forever – Virua National Park – Brazil – ARPA / ICMBio

ヴィルア国立公園における2014年の鳥類観測調査ジャーナルが公開されています。

The avifauna of Viruá National Park, Roraima, reveals megadiversity in Northern Amazonia

オウム目に絞って観測されている種名(亜種名は記載されていない)を抜粋すると下記の通りですが、すべてに目を通したわけではないので漏れはあると思います。

なお、このジャーナルには「コガネメキシコインコとアカオウロコインコは公園内で公式に観測確認されたことは無い」と注釈があります。

もし観測出来たとしても定着しているわけではなく、通りすがりという可能性が高いのかもしれません。

  • Aratinga solstitialis コガネメキシコインコ(公式記録ナシ)
  • Pyrrhura picta アカオウロコインコ(公式記録ナシ)
  • Ara macao コンゴウインコ(高遭遇率)
  • Ara ararauna ルリコンゴウインコ(高遭遇率)
  • Ara chloropterus ベニコンゴウインコ
  • Ara severa ヒメコンゴウインコ
  • Orthopsittaca manilatus アカハラヒメコンゴウインコ
  • Diopsittaca nobilis コミドリコンゴウインコ
  • Eupsittula pertinax チャノドインコ(高遭遇率)
  • Psittacara leucophthalmus メジロメキシコインコ
  • Brotogeris chrysoptera キンバネミドリインコ(高遭遇率)
  • Pyrilia barrabandi キンホオインコ(高遭遇率)
  • Touit purpuratus アカムラサキイロオインコ
  • Touit huetii クロビタイイロオインコ
  • Pionus menstruus アケボノインコ(高遭遇率)
  • Pionus fuscus スミレインコ
  • Pionites melanocephalus ズグロシロハラインコ
  • Deroptyus accipitrinus ヒオウギインコ
  • Amazona farinosa ムジボウシインコ(キガシラムジボウシ)
  • Amazona amazonica キソデボウシインコ
  • Amazona ochrocephala キビタイボウシインコ
  • Amazona festiva ムラサキボウシインコ

とても魅力的な構成ですね。

ガイアナのコガネメキシコインコ

ガイアナ共和国はエキゾチック好きなら誰でも知るような南米便の要です。

ただ、ガイアナ周辺国も含めて密猟と密売を海外に繋げるハブになるのはガイアナという印象で、ガイアナ絡みのニュースが目に付きます。

そもそもガイアナで、コガネメキシコインコのような見つけやすくて捕まえやすく売れる人気種が生き残るには厳しかったことでしょう。

しかし、2015年に世界中を驚かせたガイアナ海底油田の発見からの石油バブルで経済は好景気に沸いており、ガイアナは貧困から脱却どころか世界屈指の経済成長率をみせています。

この背景が環境保全にどう影響するかは未知数ですが、生活のための日銭を稼ぐ密猟が減る機会にはなるかもしれません。

手乗りコガネメキシコインコ

コガネメキシコインコの原産地の気候

コガネメキシコインコの分布域はサバンナ気候で、概ね年間を通して曇り空と降水量が多く、高温多湿の非常に蒸し暑くて曇り空の多い地域です。

手軽に見れる気象データは都市部になるため、確実にコガネメキシコインコが分布し、かつ分布域の中心付近に所在する都市となるとボア・ビスタが妥当でしょう。

都市部と森林地帯や標高差では気温も異なるでしょうが、あくまで参考基準として。

ボア・ビスタ(Boa Vista)の気候

・北緯2.8 西経60.7
・サバンナ気候の熱帯地域。
・亜熱帯高圧帯の南北移動を原因とする雨季と乾季の明確な分化が特徴。

・年間を通して湿度と気温が高い。
・気温最高月は3月,10月,11月の29℃
・気温最低月は6月7月の26℃
・1 年を通しての気温変化は24℃~34℃
・1年を通しての平均気温の年較差は僅かで、範囲は約3℃以内。

・雨季降水量1178mm
・乾季降水量:243mm
・降水量最高月321mm
・降水量最低月18mm
・年間降水量1421mm/2000mm以上になることもある。

・乾季には樹木は落葉し、草原も枯れる。
・日照時間が長い。
・肥沃な土壌であり、コーヒー、サトウキビ、綿花などが栽培される。
・植生は疎林とイネ科の植物からなる草原。

ブラジル全域についての最新の気象情報はブラジル国立気象研究所、ボア・ビスタの気候データは Weather Spark に詳しく見やすく整理されています。

ガイアナやスリナムの都市部もサバンナ気候で概ね遠からず似たものです。

コガネメキシコインコは太陽のインコといわれるだけに、晴れの南国をイメージがありますが、意外とそういった晴天は年間を通して多くはないようです。

絶滅危惧種コガネメキシコインコ

1970年代までは原産地でコガネメキシコインコは一般的種でした。

そこから土地開発や大規模な乱獲で激減し、現在はブラジルとガイアナの国境付近に幾つかの群れが確認されるだけとなりました。

2016年時点での野生下における生息数は推定1,000~2,500羽程度、最大でも4,000羽以下にまで激減していると考えられています。

減少理由は生息地の消失もありますが、持続不可能な乱獲が大きな要因です。

2014年には国際自然保護連合IUCN RED-ListのレベルをEN(ENDANGERED|絶滅危惧種「危機」」に昇格させています。

コガネメキシコインコのサイテスI類昇格案件

アメリカにおけるコガネメキシコインコの輸入記録で、1980~1985年に3,000羽を輸入とありますが、おそらく非正規輸入は桁違いにあるのでしょう。

ブラジルからの輸出禁止の他、1992年にアメリカでは輸入禁止となり、2007年にはEUでも輸入禁止となりました。

しかし、その上で密猟と密輸が今も後を絶たないとされています。

そのため、現行のサイテスII類からI類への昇格を検討するように推奨する動きがあります。

飼育下では一般種だけにペット業界や飼育者への影響は甚大ですが、まさかと思われたヨウムがサイテスI類へ昇格しただけに、将来まったく有り得ない話では無いかもしれません。

カール・フォン・リンネ博士がヨウム属と誤った話が妙な繋がります…

なお、現時点で国際取引は容易に可能なサイテスII類であり、COPで正式に議題にあがっているわけではありません。

コガネメキシコのブリーディング

日本で現在流通する個体は飼育下繁殖によって産まれたものです。

親の抱卵よりも孵卵器での孵化の方が多そうな昨今ですが、いずれにしてもワイルドが輸入されているわけではありません。

コガネメキシコインコのクラッチは2~4個、抱卵日数は約25日、孵化したての雛で約6g

飼育下繁殖の難易度はアメリカのトップブリーダーにおける10段階レーティングで8(高いほど簡単)とされています。

となると、ある程度の数をそれなりの広さで放鳥しておけば勝手に増えそうな気もしますが、掛川花鳥園の放鳥コガネメキシコインコ軍団による勝手な繁殖がまだ無いというのは意外なところ。

成長とともに緑色から黄金色に変化する翼色

黄金色のメキシコインコと命名されている通りに黄色の映える羽色です。

但し、幼鳥期には全体的にくすんだ色合いで翼に黄色もありません。

これは自己防衛のための保護色です。

孵化から半年程度で徐々に黄色が混じりだし、1~2年で成鳥の羽色へと変化します。

ペットバードとしてのコガネメキシコインコ

あくまで主観として、コガネメキシコインコはペットバードやコンパニオンバードとしての資質を申し分なく備えているという評価です。

○とても鮮やかで美しくて可愛らしい容姿

○小さな中型インコという手頃なサイズ感(オカメインコ級)

○好奇心旺盛で楽しく明るく社交的な気質(が多いと感じるが個体による)

○価格も安価で比較的安定的

○群れタイプで複数羽になるほど面白い(力関係によってはイジメはある)

○丈夫(但し毛引きも含めて何かしらの疾患率が高い印象もある)

△人の声真似は苦手(濁り声での単語喋りは可能)

△鳴き声がよく通る(飼主が良くても周りの環境を選ぶ)

絶叫コガネメキシコインコ

コガネメキシコインコの鳴き声

必ずと言って良いほど鳴き声がウルサイと評されるコガネメキシコインコ。

しかし声量をデシベル計測してみると105db程度で、身体のサイズ相応で特別ボリュームが大きいわけではありません。

むしろ私には耳障りどころか心地よい鳴き声に感じるので主観の違いでしょう。

とはいえ、コガネメキシコインコの鳴き声は非常によく通る声質です。

住宅の壁も抜けて聞こえやすく、近隣への鳴き声漏れが許されない居住地で呼び鳴きが定着している個体であれば絶望的でしょう。

ただ、耳障りかどうかはともかく、そもそもジャングルを群れで長距離移動する習性をもつコガネメキシコインコの鳴き声が通るのは必然です。

鳴く頻度は飼育環境や個体差による違いも多大にありますが、鳴き声のタイプは原産環境や習性によって変化しますし、例外はあるにせよ基本的には身体が大きくなるほど声量も比例します。

鳴き声は「声量」と「声質(耳あたり)」で印象が随分違いますので、録音データを100デシベルぐらいのボリュームで再生すれば参考には有効だと思います。

また、人工孵卵器で本来の鳴き声を知らずに育つ事で、絶叫が穏やかな場合というのもありますが、教わらなくとも鳴くものや、一回でも聞けば覚えてしまうという経験もあります。

コガネメキシコインコの香り

コガネメキシコインコの匂いは、標準的な南米インコ臭と感じております。

何と表現すればいいのか語彙力がありませんが、アケボノインコやコンゴウインコのような独特の匂いではありません。

コガネメキシコインコの色変わり

コガネメキシコインコの色変わり作出は、今のところ多くは無いながら作出はされています。

Red Factor,Double Red Factor(Heavy Red)
日本でも流通していますが、ともすれば肝疾患を疑いたくなるような赤みです。
ヘビーレッドともなると全身濃厚な赤みを帯びます。

Pied
アイリング付近のオレンジ以外の緑色が抜け、翼も含めて全体的に黄色が覆われます。

RedPied
赤ベースのパイド。

Dominant white beak pied
上嘴や上下ともに嘴の白くなったパイド。

ほか、定着出来ているのか不明ながらTurquoiseやらも。

過度な色変わり作出やハイブリッドに対して共感はありませんが、色々と増えています。

いずれコガネメキシコインコにも色変わりのブレイクスルーはあるのかもしれませんね。

ナナイロ&コガネメキシコ
ナナイロメキシコインコとコガネメキシコインコからはサンデーコニュア

コガネメキシコインコのハイブリッド

ハイブリッドの是々非々はともかく、ナナイロメキシコインコ(Jandaya)やクロガミインコ(Nanday)など同属のクサビオインコ属とのハイブリッドだけでなく、アカオウロコインコ(Painted)といったウロコメキシコインコ属との交雑種なども作られています。

F2ハイブリッドは出来るのかどうかも含めて不明。

Hybrid Sunday Conure サンデーコニュア

ハイブリッドに個別の正式名称は名付けられていませんが

コガネ✕ナナイロの交雑種に、どなたかが絶妙な名付けています。

Sun Parakeet x Jandaya parakeet = Sunday Conure

サンデーコニュア。単純明快かつ語呂の良いナイスなネーミングです。

アカノドインコとコガネメキシコインコ
ノドアカインコとコガネメキシコインコ

このノドアカインコとコガネメキシコインコのペアは別属で、実際にこのペアからの子が出来るのかは未確認なのですがー

ノドアカインコ(Red-throated Parakeet,Psittacara rubritorquis )はテリハメキシコインコ属(Psittacara属)に分類される中米(グアテマラ,ニカラグアなど)に分布します。

コガネメキシコインコとの共通点が無いようでいて、かつてノドアカインコはクサビオインコ属に分類されていた元同属です。

群がる黄金

掛川花鳥園のコガネメキシコインコ

世界中のバードパークや動物施設で定番種のコガネメキシコインコですが、中でも静岡県の掛川花鳥園の展示は群を抜いて楽しめます。

睡蓮が咲き誇る大温室に数十羽が放たれており、時おり群となって飛び回ります。

鳴き声も温室内で反響することで増しており、コガネメキシコインコの鳴き声好きにはたまらないコンサートホールです。

掛川花鳥園も随分と様変わりしてきましたが、コガネメキシコインコとエミューだけは開園初期から不動のポジションで楽しませてくれているように感じます。

掛川花鳥園名物コガネメキシコインコ群れ飛翔
掛川花鳥園名物コガネメキシコインコ群れ飛翔

名物の軍団コガネメキシコインコ飛翔と並んで、コガネメキシコ食堂もたまりません。

流しそうめんのように流れるわけではありませんが、溝型雨といにぎゅうぎゅうに詰め集まってmazuriを貪る姿を眺める時間は特に幸せです。

食の集いに争いは付きものですが、それらも含めて1羽1羽の様子が楽しめます。

掛川花鳥園コガネメキシコ群れ

 

 

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