構造色ではなく色素による羽色、アカガシラエボシドリ

くわーーー!!!めちゃくちゃ口が開くように見えるエボシドリたち。

エボシドリを説明する場合によく使う超定番のネタが羽色に関するものです。

鳥の羽色は光の屈折による構造色で表現されるものが一般的なのですが、エボシドリは構造色ではなく色素によって着色されています。

このアカガシラエボシドリの頭の赤色は1869年に鳥類史上初として発見されたTuracin(ツラシン)という銅を6%含む天然色素によるものです。

緑色はTuracoverdin(ツラコバディン)で、この2つの色素によって数多の鳥類の中でもエボシドリを有名にしています。

なお、オウム目にもPsittacofulvin (プシッタコフルヴィン)という色素があり、コンゴウインコの赤色もそれによるものです。

まだまだ解明されていない事だらけのようですが、このあたりも面白い話の宝庫です。

ズグロエボシドリ|Purple-crested turaco|Gallirex porphyreolophus について

ズグロエボシドリ

エスワティニ王国(旧スワジランド王国)の国鳥、ズグロエボシドリ。

エボシドリ属(Tauraco)とする説と、ズグロエボシドリ属(Gallirex属)へ独立させる説があります。

Musophagiformes Musophagidae Tauraco porphyreolophus
分類:エボシドリ目 エボシドリ科エボシドリ属 ズグロエボシドリ
学名:Tauraco porphyreolophus
or
Musophagiformes Musophagidae Gallirex porphyreolophus
分類:エボシドリ目 エボシドリ科 ズグロエボシドリ属 ズグロエボシドリ
学名:Gallirex porphyreolophus

和名:ズグロエボシドリ
英名:Purple-crested turaco
亜種
porphyreolophus chlorochlamys
porphyreolophus porphyreolophus ジンバブエ周辺
Size:42–46cm male225–303g female218–328g
原産:アフリカ南東部|タンザニア~ザンビア~南アフリカ
Red-List

エボシドリの仲間たちはアフリカを代表する鳥の1つで、約30種ほどいます。

ズグロエボシドリを日本で見たことはありませんが、シルエットはアカガシラエボシドリやオウカンエボシドリに似ています。

和名はズグロと名付けられていますが、世界的には黒ではなく紫色で名付けられています。

両翼の内側は赤色で、特に頭部の紫色は太陽光にあたると非常に綺麗に輝きます。

原産はアフリカ南東部のタンザニア(ビクトリア湖の南側)あたりからザンビアやジンバブエ、モザンピークから南アフリカ北東部までの低地から標高1850mまで広く生息。

中でも南アフリカとモザンピークの国境にある四国より少し小さい内陸国「エスワティニ王国(Kingdom of Eswatini)」では国鳥とされ、その羽は王室の儀式に不可欠とされているそうです。

この「エスワティニ王国」という国名に聞き覚えがないかもしれませんが、つい最近の2018年に国名が変更されたばかりだからです。

旧国名は「スワジランド王国(Kingdom of Swaziland)」で、1968年にイギリスの植民地から独立したものの、現地の「スワジ」に英語の「ランド」を掛け合わせた植民地名を彷彿させる国名でした。

2018年4月19日に国王ムスワティ三世の誕生日と独立50周年を祝う式典で国名をスワジ語で「スワジ人の場所」の意味となる「エスワティニ王国」に改定しました。

ここはアフリカ最後の絶対君主制国で、王室は世界有数の資産を保有しており、一夫多妻制。先代の国王は70人の妻との間に210人の子を授かったことでも話題になる一方で、失業率は40%、蔓延するエイズは国民の3~40%、平均寿命は約42歳、という厳しいものです。

アフリカ大陸の大半の国は共和国ですが、それは同一国家内に複数の部族があるからで、エスワティニ王国の王国たる所以はスワジ族が大半を占めているからです。

外務省|エスワティニ王国(旧:スワジランド王国)