アラゲインコ図鑑|Pesquet’s parrot,Psittrichas fulgidus

めっちゃさわれる動物園のアラゲインコ

原始的で独特な特異種で、悪魔のインコとも比喩される「アラゲインコ」

Psittaciformes Psittrichasiidae Psittrichas fulgidus
属名:オウム目アラゲインコ科アラゲインコ亜科アラゲインコ属

和名:アラゲインコ

英名:Pesquet's Parrot / Vulturine Parrot , Devil's parrot

学名:Psittrichas fulgidus

原産:ニューギニア島(インドネシア,パプアニューギニア)

Size:46cm 690-800g

性差:♂は目の後ろに赤い羽が少し出る

RED-List:VU

亜種:無

アラゲインコは分類の上でも特殊な位置づけのインコで、インコ科からアラゲインコ科へ昇格独立させる説もあります。

その場合は単型で Psittrichas fulgidus となります。

オウム目 Psittaciformes
アラゲインコ科 Psittrichasiidae
アラゲインコ亜科 Psittrichasiidae
アラゲインコ属 Psittrichas
アラゲインコ種 fulgidus

そのアラゲインコ科には、別亜科ですがクロインコ属が分類されます。

オウム目 Psittaciformes
アラゲインコ科 Psittrichasiidae
クロインコ亜科 Coracopsinae
クロインコ属 Coracopsis
セーシェルクロインコ Coracopsis barklyi Seychelles black parrot
コクロインコ Coracopsis nigra Lesser vasa parrot
クロインコ Coracopsis vasa Greater vasa parrot

アラゲインコ属とクロインコ属は最近縁になるそうです。

バリバードパークのアラゲインコ@バリ島

いずれにしても、アラゲインコは1属の単型で、いわゆるOld World Parrotsの始祖的な位置づけとされている原始的なインコとされています。

顔面の裸皮部やクチバシに至る長いシルエットは英名の別名「Vulturine Parrot(ハゲワシインコ)」の通りの風貌です。

このハゲはハゲワシと違って死肉ではなく果実や花弁に頭から突っ込むためのベタつき防止適応です。

アラゲインコという和名の漢字表記は「荒毛鸚哥」。

さわった感触は私には剛毛とまで感じませんが、やわらかタイプではありません。

英名の「Pesquet’s Parrot」の由来は人名で、フランス人のコレクターM.Pesquet氏。

別称の「Vulturine Parrot」はハゲワシインコ。

別称は他にも「Devil’s parrot|悪魔のインコ」や「Dracula Parrot|ドラキュラインコ」など

悪魔なのは見た目ではなく怒ったときの絶叫鳴きが由来のようです。

私には白色オウムの雛鳴きを彷彿させましたが、野生下では叫びながら飛翔するそうで、深い森で耳にすると悪魔的なのかもしれません。

学名Psittrichas fulgidusの由来は、

psittake = parrot = インコ

thrix = hair = 髪の毛(硬く細かい棘のような)

fulgid = fiery red with metallic reflections = メタリックな赤色

「硬く細かい棘のような髪の毛をした赤いインコ」という感じでしょうか。

中国語名では「彼氏鹦鹉」。彼氏インコ??

またの機会に由来を調べてみたいと思います。

♂は目の後ろに赤い羽根が出ます。

食性と軟便などはローリー&ロリキートに通じるところもあるのですが、舌の構造はブラシ風ではなく、動きもヒインコ風ではなくインコ的です。

ただ、なんとなくアラゲインコも鉄は蓄積しやすいかもしれませんね。

飛び方はヒヨドリ的というのか素早い羽ばたきと短い滑空を繰り返します。

ニューギニアの現地では、羽を儀式の頭飾りや装飾のために高い需要があることや食料としても狩られており、レッドリストはVUが続いています。

このあたりはごく近年の保全活動の一環で代替品に置き換わりつつあるようです。

繁殖は難しいとされていますが、LPF(Loro ParqueFundación)には数十羽のヤングがいたのでそれなりに確立しているようですが、かなり高額です。

日本でも繁殖実績はあるものの既にそのペアはおらず、日本での流通も無いに等しいぐらいありません。

アラゲインコ

人には意外と馴れる印象で、日本で唯一間近に見れためっちゃさわれる動物園の個体も元は荒だったものが馴れに転じて絶叫も耳元で聞くことが出来る存在でした。

バリバードパークの個体は何をしてもOKなベタ馴れで、ロロパークの個体も噛むのですが、おさわり放題でした。

大変マニアックなインコ、アラゲインコを見る機会があればスルーせずに是非じっくり観察してみてください。

 

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