アオスジヒインコ Blue-streaked Lory Eos reticulata について

Eos(ヒインコ属)にしてChalcopsitta(テリハインコ属)のような蛍光筋羽入りのアオスジヒインコ

Psittacoidea Psittaculidae Loriinae Loriini Eos
オウム目 インコ科 ヒインコ亜科 ヒインコ族 ヒインコ属
和名:アオスジヒインコ
英名:Blue-streaked Lory , Blue-necked Lory 
学名:Eos reticulata 
亜種:なし
Size:31cm 145-160g
原産:タニンバル諸島,ババル諸島
Subspecies:non

目元から首襟にかけて蛍光色の青い筋のような羽をもつのが特徴的で

和名のアオスジヒインコ、英名のBlue-Streaked Loryはそれが由来です。

学名のReticulataは、網状のといった意味のようです。

ヒインコ亜科ヒインコ属の基亜種は全部で6種。

・ヤクシャインコ Eos histrio Red and Blue Lory
・コムラサキインコ Eos squamata Violet-necked Lory
・ヒインコ Eos bornea Red Lory
・アオスジヒインコ Eos reticulata Blue-streaked Lory
・クラカケヒインコ Eos cyanogenia Black-winged Lory
・ホオアオインコ Eos semilarvata Blue-eared Lory

この6基亜種の中で、アオスジヒインコ、クラカケヒインコ、ホオアオインコの3種は容姿が比較的似ています。

そしてこの3種には亜種が存在しないという共通点もあります。

ただ、テリハインコ属のような蛍光する青い筋のような羽はヒインコ属では唯一アオスジヒインコだけのものです。

アオスジヒインコの原産はインドネシア東部のタンニバル諸島ババル諸島

タンニバル諸島といえば地名がそのまま種名となっているTanimbar CorellaCacatua goffiniana シロビタイムジオウム)と同じ生息域です。

 

皇后鸚哥。コウゴウインコ Josephine’s lorikeet について

皇后の称号を和名にもつロリキート、コウゴウインコ(・Θ・)

Psittacoidea Psittaculidae Loriinae Loriini Charmosyna 
分類:オウム目 インコ科 ヒインコ亜科 ヒインコ族 イロドリインコ属 
和名:コウゴウインコ 
英名:Josephine's lorikeet
学名:Charmosyna josefinae 
亜種:3
Charmosyna josefinae
C. j. josefinae コウゴウインコ(基亜種) Josephine's Lorikeet
C. j. cyclopum ベニコウゴウインコ Cyclops Mountain Lorikeet
C. j. sepikiana セピクコウゴウインコ Sepik Lorikeet

Native:ニューギニア島(インドネシア共和国,パプアニューギニア独立国)
Size:23–25cm 68g  

皇帝の正妻を意味する称号「皇后(こうごう)」を和名にもつコウゴウインコ。

立派な名前ですが「コウゴウインコ」を検索しても「コンゴウインコ(macaw)」の誤字ばかりで、その間違いっぷりにの多さに驚きます。

亜種がまた「ベニコウゴウインコ」で「ベニコンゴウインコ(macaw)」と紛らわしく、漢字表記も「皇后鸚哥」は「后鸚哥(キサキインコ)」と混同されかねないですね。

学名や英名のjosefinae(ジョセフィーヌ)は、ドイツの鳥類学者FriedrichFinschの最初の妻の名前が由来です…

 

コウゴウインコはヒインコ亜科ヒインコ族イロドリインコ属(14基亜種)に分類されるロリキートで、基亜種を含めて3亜種とされています。

オナガパプアインコとは容姿が似ている通り同属です。

2番目に基亜種の多いセイガイインコ属(Trichoglossus)の13基亜種と合わせると、この2属だけでローリーロリキートの半数近くを占める事になります。

 

生息地はニューギニア島で、大きくわけて東西中央の3エリアで、それぞれ3亜種にわかれます。

ニューギニア島は東西で国家が違うため、どちらに生息するかは取引上でとても大きな違いがあるのでしょう。

基亜種とベニコウゴウインコは西側の「インドネシア共和国(かつてはオランダ領)」で、セピクコウゴウインコは東側の「パプアニューギニア独立国(かつてのイギリス領)」にも生息します。

 

アポインコ Mindanao lorikeet について

ミンダナオ島の固有種、フィリピンのロリキート「アポインコ」(・Θ・)

Psittacoidea Psittaculidae Loriinae Loriini Trichoglossus
属名:Trichoglossus セイガイインコ属
和名:アポインコ 
英名:Mindanao lorikeet , Mount Apo lorikeet 
学名:Trichoglossus johnstoniae
亜種
Trichoglossus johnstoniae
T. j. johnstoniae
T. j. pistra

別属説もあり
Psittacoidea Psittaculidae Loriinae Loriini Psitteuteles
属名:Psitteuteles クスダマインコ属
学名:Psitteuteles johnstoniae

Size:20cm 48-62g
原産:フィリピン|ミンダナオ島 (1000-2400mの森林地帯) 

フィリピンでルソン島に次いで2番目に大きい島「ミンダナオ島」の固有種。

フィリピン最高峰のアポ山 (2,954 m) を含む2,000m級の山脈の低地~高地を往来しながら生息しています。

基亜種(T. j. johnstoniae)はミンダナオ島の中央と南東、亜種(T. j. pistra)は島の西部に生息。

亜種(T. j. pistra)は頭の赤色が鈍くて頬の黄色が濃く、紫のバンドも薄い様子。

Trichoglossus(セイガイインコ属)ではなくPsitteuteles(クスダマインコ属)との説もあり

IOCではセイガイインコ属、IUCNではクスダマインコ属とされています。

見た目はクスダマインコやアカマユインコに似ており、私にはセイガイインコ属とは思えないのですが、近い将来DNA塩基配列で決着するのではないでしょうか。

アポインコは繁殖が出来ているものの、野生下の生活状況は殆どわかっていない謎多きインコだそうです。

生息地のミンダナオ島で本格的な調査が行われたこともあるようですが、その時は巣すら見つけられずだったとか。

ミンダナオ島は近年でも新種のフクロウが発見された島でもありまだまだ秘境の地ですが、治安が悪い事でも有名で、特に西部はフィリピンで最貧民地帯の1つとされています。

リスクは高いながら探鳥場所として人気の場所になるほど固有の鳥が豊富です。

ミンダナオ島で特に有名な鳥はソライロヤイロチョウや猿食いフィリピンワシだと思いますが、オウム目もマニアック揃い。

アポインコ、バンジロウインコ、ミンダナオズアカウチワインコ、ズアオウチワインコ、シュバシサトウチョウ、ササハインコ、フィリピンオウムなどの素敵なエリアです。