アズテックインコ Aztec Parakeet について

このインコに和名は無いはずですが、英名からそのまま「アズテックインコ」が妥当でしょうか。

メキシコインコ属(Eupsittula)の仲間で、南東メキシコから西パナマあたりのカリブに生息し、サイズはおよそ21.5~25cm、73~85g。

そしてこのアズテックインコは分類が独立種か亜種かで見解が二分しています。

うちでは独立種として扱います。

独立■IUCN(国際自然保護連合),World Parrot Trust,ほか多勢
Eupsittula nana Jamaican Parakeet ジャマイカインコ
Eupsittula astec アズテックインコ
E. a. vicinalis 亜種メキシコ北東部
E. a. astec 基亜種 Aztec Parakeet アズテックインコ
亜種■IOC(国際鳥類学会議)ver8.2
Eupsittula nana
E. n. nana 基亜種 Olive-throated Parakeet チャムネメキシコインコE. n. vicinalis  亜種メキシコ北東部
E. n. astec 亜種 Aztec Parakeet アズテックインコ

ロロパークでは「Aratinga nana astec」というクサビオインコ属時代の古い看板ですので、亜種表記です。

これがもし基亜種Eupsittula nana nana チャムネメキシコインコだったなら先のエリマキボウシインコハシグロボウシインコに続いて3種のジャマイカ島固有種インコの残り1つになっていました。

このチャムネメキシコインコの英名は「Olive-throated Parakeet」なのですが、直訳和名にすると「チャノドメキシコインコ」になります。

チャノドメキシコインコ(サントメインコ|Brown-throated parakeet )と被ってしまいます。

こういうのは英名と和名の繋がりが特にややこしくなります。

ジャマイカ繋がりもこれで切れてしまいそうですが、ジャマイカでは外来種としてテリルリハインコが増えているそうです(・Θ・)

 

チャノドインコ Brown-throated parakeet について

かつてはAratingaクサビオインコ属でしたが2013年にEupsittulaメキシコインコ属へ転属しています。

Psittacoidea Psittaculidae Eupsittula pertinax
属名:Eupsittula メキシコインコ属
標準和名:チャノドインコ
通称和名:チャノドメキシコインコ , サントメインコ
標準英名:Brown-throated parakeet
通称英名:Brown-throated conure , St Thomas conure
学名:Eupsittula pertinax
亜種
Eupsittula pertinax
E. p. aeruginosa 橙無しで暗い
E. p. arubensis 目と額が橙。茶喉
E. p. chrysogenys
E. p. chrysophrys
E. p. griseipecta コロンビア固有,橙無しで額が白い(†絶滅?)
E. p. lehmanni
E. p. margaritensis 目元だけ橙。茶喉
E. p. ocularis 目下橙
E. p. paraensis 目周り橙。暗く濃い
E. p. pertinax 基亜種。顔面橙。茶喉
E. p. surinama 目元から嘴へ少し橙。流通多い?
E. p. tortugensis
E. p. venezuelae 目元が僅かに橙
E. p. xanthogenia 頭頂部も橙。茶喉
原産:中米:パナマ~南米ブラジル

RED-List

和名は「チャノドインコ」ですが、何故か誤った「チャノドメキシコインコ」が浸透しています。

チャノドインコは全オウム目の中でも特に亜種が多い種で13種亜種とされています。

そのうちの1種、コロンビア亜種(E. p. griseipecta)は絶滅した可能性が高いようです。

亜種の色偏差はオオキボウシインコに対するトレスマリア/オオキボウシモドキインコというのか、オレンジの面積が殆ど無いものから頭部全体に広がっているものまで幅広くいます。

しかし、それぞれの亜種の和名はまったく無さそうです(?)

サントメインコという俗称で呼ばれる事もありましたが、それは英俗称のSt. Tomas Conureが由来。

オレンジフェイスのコニュアとして古くから人気があるような無いようなチャノドインコですが、可愛いものの神経質気質の個体が多いというのがメジャーになりきれない所以の1つでしょうか。