キボウシインコ Yellow-shouldered amazon について

日本には1羽も存在しないであろう「キボウシインコ」。

Psittacoidea Psittaculidae Amazona barbadensis
属名:Amazona ボウシインコ属
和名:キボウシインコ
英名:Yellow-shouldered amazon
別称:Yellow-shouldered Parrot
学名:Amazona barbadensis
原産:ベネゼエラ北部,ボネール島などのカリブ海諸島
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CITESⅠ

大手の動物園でもキボウシインコの看板を掲げているところがありますが、確認したものはすべて別のボウシインコの間違い。

おそらく飼っているという話もすべて間違いで、少なくとも表の日本にはキボウシインコは1羽も存在しないはずです。

ボウシインコの種名判定は見が肥えていないと中々難しいものがあると思いますが、キボウシインコかどうかの判断であれば顔でわかるでしょうから、掲げているところは再確認してもらいたいところです…

ただ、日本にとってはとてもレアなキボウシインコで、指定繁殖所のないCITES I類ですが、欧米ではそこまで珍しくはありません。

日本へ輸入は出来ないながら、birdbreeders.comなどにも結構出ています。

原産はベネズエラ北部、ベネズエラのマルガリータ島、ラ・ブランキラ島、ボネール島(カリブ海諸島)

学名の「barbadensis」は、「Barbados(バルバドス/バーベイドス)」というカリブ海に浮かぶ島国です。

島全体が珊瑚礁で出来ているカリブ海地域において最も裕福な国だそうで、バルバドスを画像検索すると美しい島の様子が出てきます。

しかし、キボウシインコはバルバドスで”個体確認”されたということで名付けられたようですが、どうも当時の誤りだったようです。

なお、現在のバルバドスの生息鳥一覧(List of birds of Barbados)に記載されているインコは下記の通りで、キボウシインコは含まれていません。

  • Budgerigar セキセイインコ Melopsittacus undulatus
  • Rose-ringed parakeet ホンセイインコ Psittacula krameri
  • Green-rumped parrotlet テリルリハインコ Forpus passerinus
  • Orange-winged amazon キソデボウシインコ Amazona amazonica
  • Yellow-crowned amazon キビタイボウシインコ Amazona orocephala

移入種、セキセイインコまでいるんですね。

バルバドスの歴史もカリブ海の定番通りに酷いもので、1500年頃にスペイン人が先住民をすべて奴隷として連れ去って無人島化されるという出だしからずっと滅茶苦茶されているのですが、現在のバルバドスはカリブ海地域において最も裕福な国の一つであり、最も民主主義が定着している社会的に高水準で安定した国とされています。