オオキボウシモドキインコ Tres Marías amazon Amazona tresmariae について

オオキボウシモドキインコ ワイルドクロス

オオキボウシインコを越えるオオキボウシ「オオキボウシモドキインコ」(・Θ・)

通称「トレスマリアス(トレスマリア)」

Psittacoidea Psittaculidae Amazona tresmariae
分類:オウム目 インコ科 ボウシインコ属
和名:オオキボウシモドキインコ
別称:キガシラボウシモドキインコ?
英名:Tres Marias Amazon
俗称:Double Yellow-headed Amazon ※誤りの俗称
学名:Amazona tresmariae
旧名:Amazona oratrix tresmariae 2004年に独立
Size:38-40cm 580-650g
原産:トレス・マリアス諸島(Islas Marías)
RED-List 未掲載
CITES Appendices I

オオキボウシインコが耳元までの黄色いマスクを被っているとすれば、オオキボウシモドキは黄色い目出し帽を被っているような容姿が特徴的です。

個体によっては頭全体から胸元や下腹部まで黄色い羽が広範囲に広がり、両翼や太腿も黄色が鮮やかに主張します。

オオキボウシモドキインコは通称トレスマリアス(トレスマリア)と呼ばれ、ボウシインコマニア憧れのインコの1つです。

このトレスマリアスという通称は生息地に由来された英名や学名から呼称です。

トレス・マリアス(Tres Marias)とは、メキシコの西側沖100kmの太平洋に浮かぶナヤリト州トレス・マリアス諸島(Islas Marías)の事で、代表的な3つの島(マドレ島,マグダレナ島,クレオファス島)をスペイン語で「3人のマリア(Tres Marias)」として名付けたそうです。

オオキボウシモドキインコはトレス・マリアス諸島の固有種で、亜種ではありません。

オオキボウシモドキは現在ではオオキボウシインコの亜種から昇格独立して別種となっているのですが、亜種とされていた頃からオオキボウシインコの基亜種オラトリクス,マグナ,ホンジュラス,ベリーズよりも格上の存在でした。

学名は2004年までオオキボウシインコの亜種 Amazona oratrix tresmariae で、現在は単独種 Amazona tresmariae です。

英名もオオキボウシインコのYellow-headed Amazonに対してDouble Yellow-headed Amazonとしているところもありますが、それはニセオオキボウシインコなどの亜種のことで、オオキボウシモドキインコはTres Marias Amazonです。

お喋りを得意とするインコはヨウムが代表のように言われる事も多いですが、人の言葉を物怖じせず圧倒的な声量で喋る能力はボウシインコが圧倒的に高いと思います。

そのボウシインコの中でも抜きん出ているのがオオキボウシモドキインコ,オオキボウシインコ,キエリボウシインコで、特にオスは段違いによく喋ると言われます。

ジュロンバードパークで40年以上も活躍中のお喋りスーパースターインコ(オオキボウシインコとされていますが、ニセオオキボウシインコ(マグナ)に見えます)、アミーゴは今でも未だに新しい言葉を次々覚えていきます。

出来る過ぎる天才ゆえに後継者が難しく、キエリボウシインコやアオボウシインコが頑張ってはいますがアミーゴの真似は厳しそうです。

JurongBirdParkのアミーゴ(ニセオオキボウシインコ?)

オオキボウシインコは2002年11月のワシントン条約会議(チリ会議)でCITES Iに登録されており、分裂したオオキボウシモドキインコも同様にCITES Iです。

もはや日本で流通することは無いでしょうし、オオキボウシモドキインコを見る事が出来るのもアドベンチャーワールド(wildcross)の個体がおそらく最後でしょうか。(以前見たときは看板の表記が誤っていましたが)

もしかするとまだ普通のお宅に昔からのペットバードとして飼われている生き残りがいれば出会ってみたいものです。

 

ワキアカボウシインコ Yellow-faced Parrot Alipiopsitta xanthops について

ボウシインコ属じゃないボウシインコ、ワキアカボウシインコ

Psittacoidea Psittaculidae Alipiopsitta xanthops
分類:オウム目 インコ科 ワキアカボウシインコ属
和名:ワキアカボウシインコ
英名:Yellow-faced Parrot
別称:Yellow-faced Amazon
学名:Alipiopsitta xanthops
旧名:Amazona xanthops 2005年まで
Size:25-27cm 260g
原産:中央ブラジルからボリビアやウルグアイの国境付近など
RED-List

ワキアカボウシインコは2006年に「Amazona ボウシインコ属」から1属1種の単属「Alipiopsitta ワキアカボウシインコ属」へ独立しました。

分岐学でボウシインコの源流とされるムジボウシインコ(Amazona farinosaSouthern mealy amazon)とはDNA配列が別系統で、

ヨツボシミドリインコ(Graydidascalus brachyurusShort-tailed Parrot)が遠からずという話もあるようです。

また、オウボウシインコ程の違いではありませんがワキアカボウシインコにも異なる基調色の2種がいます(亜種ではありません)。

緑型(Green morph)と黄型(Yellow morph)の2つで、黄色タイプの方が胴体の両側面に広がる褐色が目立つようです。

和名はこれを脇が赤いという解釈でワキアカボウシと命名されています。

私が見た数十羽の緑タイプは若くて色が出ていないのかもしれませんが、ワキアカという名には印象が繋がらずの容姿でした。

下記は私の写真ではありませんが見事に色の出た個体が掲載されております。おそらく珍しい類と思われます。

出展 https://www.wikiaves.com.br/2953075

英名はYellow-faced Parrotなのでしっくりくる名付けです。

直訳するとキガオボウシインコなのですが、キガオボウシインコ(キンガオボウシインコ)は別にいます。

また、このキガオボウシインコの英名はBlue-cheeked Amazonで、ボウシインコに限らずですが英名と和名がややこしくなるタイプの1つです。

学名はギリシャ語での黄色を意味する「Xantops|キサントス」で、スピックス博士の命名です。

右にシンジュウロコインコの基亜種(Pyrrhura lepida lepida)が一緒に可愛く写っていますが、生息域は地図データで見る限りでは基亜種よりも亜種のルリシンジュウロコモドキ(Pyrrhura lepida l anerythra)が被っているかも。

 

ワキアカボウシインコは2004からRED-Listでの絶滅危惧懸念がVUからNTへランクダウンしています。

 

Transfer “Amazona” xanthops to the monotypic genus Salvatoria

papagaio-galego (Alipiopsitta xanthops) | WikiAves – A Enciclopédia das Aves do Brasil

ムラサキボウシインコ Southern Festive Amazon について

おめでたいお祝いのアマゾン、本家ムラサキボウシインコ

Psittaciformes Psittacidae Amazona festiva
属名:Amazona ボウシインコ属
和名:ムラサキボウシインコ
英名:Southern Festive amazon , Festive Amazon , Red-backed Amazon
学名:Amazona festiva
原産:アマゾン川流域(ブラジル北西部、コロンビア南東部、ペルー北東部、エクアドル東部)
Size:34-35cm 350-400g
亜種:無
アカビタイムラサキボウシインコは亜種から独立して分離
RED-LIST

英名の「Festive amazon」は直訳すると「お祝いのアマゾン」。

検索ワードが通販最大手amazonのフェスティバルのような…

由来はおそらく人名なのでしょうが、どなたの事かは特定出来ておらず。

このムラサキボウシインコは非常に珍しいボウシインコで、そう滅多に目にする機会もありません。

日本でごく稀に「ムラサキボウシインコ」として販売されているのは「アカビタイムラサキボウシインコ」の誤りで別種です。

アカビタイムラサキボウシインコも十分珍しいのですがー

そのアカビタイムラサキボウシインコと比べると、頬の紫色は薄く、額の赤色ラインも薄く細くて柔らかい印象をうけます。

普段は翼で覆われて見えない腰の部分には派手な赤色が広がっており、これがムラサキボウシインコとアカビタイムラサキボウシインコの最大の特徴で、別称「Red-backed Amazon」の由来です。

ムラサキボウシインコよりコシアカボウシインコという和名の方が似合いそう。

また、アカビタイムラサキボウシインコはムラサキボウシインコの亜種とされてきましたが、別種として独立昇格するようです。

 

アカビタイムラサキボウシインコ Northern Festive Amazon について

もう1つのムラサキボウシインコ、アカビタイムラサキボウシインコ。

Psittaciformes Psittacidae Amazona bodini
属名:Amazona ボウシインコ属
和名:アカビタイムラサキボウシインコ
英名:Northern Festive Amazon , Bodinus' amazon
学名:Amazona bodini 旧:Amazona festiva bodini
原産:オリノコ川流域(ベネズエラ東部,ガイアナ東部)
Size:34-36cm 370-574g
RED-LIST

アカビタイムラサキボウシインコは、ムラサキボウシインコの亜種から別種の基亜種として独立昇格します。

※IUCN,WPT,HBWでは昇格済みで、IOC ver8.2ではまだ亜種として分類されています(2018年12月現在)。

昇格後は学名、標準英名が変更されます。

旧:Amazona festiva bodini Bodinus’ amazon
新:Amazona bodini Northern Festive Amazon

ムラサキボウシインコとアカビタイムラサキボウシインコは特に頭部の配色が異なります。

アカビタイムラサキボウシインコの頭部は赤色がハッキリしており、頬の紫色も広くあります。

また、どちらともに共通して普段は翼で覆われて見えない腰の部分をめくると非常に派手な赤色になっており、これがムラサキボウシインコの最大の特徴です。

ムラサキボウシインコの別称「Red-backed Amazon」とは、これが由来です。

「Bodinus」の由来は、ドイツの医師で愛鳥家だったKarl August Heinrich Bodinus博士(1814〜1884年)の事で、博士はケルン動物園とベルリン動物園のディレクターも務めていたそうです。

アカビタイムラサキボウシインコの繁殖は歴史が古いわけではなく、1980年のアメリカが最初のようです。

その後、1986年~1988年にガイアナからアメリカへ340羽(死亡率20%で実質は約250羽)のアカビタイムラサキボウシインコが大量輸入され、その後90年代以降に繁殖の成果はぼちぼちあがっていくものの、新たに輸入される個体には病気や難が多いとか。

また、基亜種とされたムラサキボウシインコはアメリカへの商業輸入記録が無いような記載があります。

信頼度は?ですが、珍しいインコである事は間違いのでしょう。

アマゾン対決5種7羽

これまで見た個体の顔立ちはムラサキボウシが可愛い系で、アカビタイムラサキはどれも凛々しい系です。