ムラサキボウシインコ Southern Festive Amazon について

おめでたいお祝いのアマゾン、本家ムラサキボウシインコ

Psittaciformes Psittacidae Amazona festiva
属名:Amazona ボウシインコ属
和名:ムラサキボウシインコ
英名:Southern Festive amazon , Festive Amazon , Red-backed Amazon
学名:Amazona festiva
原産:アマゾン川流域(ブラジル北西部、コロンビア南東部、ペルー北東部、エクアドル東部)
Size:34-35cm 350-400g
亜種:無
アカビタイムラサキボウシインコは亜種から独立して分離
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英名の「Festive amazon」は直訳すると「お祝いのアマゾン」。

検索ワードが通販最大手amazonのフェスティバルのような…

由来はおそらく人名なのでしょうが、どなたの事かは特定出来ておらず。

このムラサキボウシインコは非常に珍しいボウシインコで、そう滅多に目にする機会もありません。

日本でごく稀に「ムラサキボウシインコ」として販売されているのは「アカビタイムラサキボウシインコ」の誤りで別種です。

アカビタイムラサキボウシインコも十分珍しいのですがー

そのアカビタイムラサキボウシインコと比べると、頬の紫色は薄く、額の赤色ラインも薄く細くて柔らかい印象をうけます。

普段は翼で覆われて見えない腰の部分には派手な赤色が広がっており、これがムラサキボウシインコとアカビタイムラサキボウシインコの最大の特徴で、別称「Red-backed Amazon」の由来です。

また、アカムラサキボウシインコはムラサキボウシインコの亜種とされてきましたが、別種として独立昇格します。

ムラサキボウシインコという和名は似合っていない印象をうけますが、とても好みで素敵なボウシインコの1つです。コシアカボウシインコという和名なら似合いそう…

 

アカビタイムラサキボウシインコ Northern Festive Amazon について

亜種から独立するもう1つのムラサキボウシインコ、アカビタイムラサキボウシインコ

Psittaciformes Psittacidae Amazona bodini
属名:Amazona ボウシインコ属
和名:アカビタイムラサキボウシインコ
英名:Northern Festive Amazon , Bodinus' amazon
学名:Amazona bodini 旧:Amazona festiva bodini
原産:オリノコ川流域(ベネズエラ東部,ガイアナ東部)
Size:34-36cm 370-574g
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ムラサキボウシインコの亜種から別種として独立することになるアカビタイムラサキボウシインコ。

昇格後は学名、標準英名が変更されます。

旧:Amazona festiva bodini Bodinus’ amazon
新:Amazona bodini Northern Festive Amazon

ムラサキボウシインコとアカビタイムラサキボウシインコは頭部の配色が異なります。

アカビタイムラサキボウシインコの頭部は赤色がハッキリしており、頬の紫色も広くあります。

また、どちらともに共通して普段は翼で覆われて見えない腰の部分をめくると非常に派手な赤色になっており、これがムラサキボウシインコの最大の特徴です。

ムラサキボウシインコの別称「Red-backed Amazon」とは、これが由来です。

「Bodinus」の由来は、ドイツの医師で愛鳥家だったKarl August Heinrich Bodinus博士(1814〜1884年)の事で、博士はケルン動物園とベルリン動物園のディレクターも務めていたそうです。

アカビタイムラサキボウシインコの繁殖は歴史が古いわけではなく、1980年のアメリカが最初のようです。

その後、1986年~1988年にガイアナからアメリカへ340羽(死亡率20%で実質は約250羽)のアカビタイムラサキボウシインコが大量輸入され、その後90年代以降に繁殖の成果はぼちぼちあがっていくものの、新たに輸入される個体には病気や難が多いとか。

また、基亜種とされたムラサキボウシインコはアメリカへの商業輸入記録が無い?そうで、かなり珍しいとも。

そういった背景も理由にあるのか、アカビタイムラサキボウシインコがムラサキボウシインコとして流通している事もあるようです。

私が見た個体の顔立ちはムラサキボウシが可愛い系で、アカビタイムラサキはどれも凛々しい系です。

アマゾン対決5種7羽

アカソデボウシインコ Red-spectacled Amazon について

赤い袖で赤い眼鏡をかけたチャラオ。アカソデボウシインコ。

Psittaciformes Psittacidae Amazona Pretrei
属名:Amazona ボウシインコ属
和名:アカソデボウシインコ 
英名:Red-spectacled Amazon 
学名:Amazona pretrei
亜種:なし
Size:32cm 270-350g
原産:ブラジル,アルゼンチン,パラグアイ
CITES Appendices I

アカソデボウシインコは日本が1980年にワシントン条約(CITES)を締結した際に初回登録されたボウシインコ7種のうちの1種。

その他の6種(オウボウシインコ,ミカドボウシインコ,イロマジリボウシインコ,サクラボウシインコ,ブドウイロボウシインコ,アカボウシインコ)に比べるとネームバリューが低いかもしれませんが、いまひとつ華も少ないかもしれません。

一般種に例えるならコボウシインコの額を赤くして巨大化させたような印象。

生息地はブラジルの最南端に位置するリオグランデ・ド・スル州サンタ・サンタカタリーナ州南側。

アルゼンチンの天然記念物に指定されていたり、パラグアイも生息地だったのですが、現在では厳しい模様。

野生下ではブラジル松( Araucaria angustifolia )の実を好んで食べているそうですが、このブラジル松はパラナ州に多いことからパラナマツとも呼ばれており、日本へも明治時代末期に渡来しています。

和名の由来は袖の羽が赤いところから赤袖ボウシインコ。

この赤い袖羽は4才以降のオスは濃く出やすい傾向にあります。

英名の由来は目の周りの羽が赤いことから赤い眼鏡のRed Spectacled Amazon。

学名のAmazona pretreiは、スイスの自然史博物館の画家Jean Gabriel Prêtreが由来。

現地では、charao|チャラオ(チャオ)と呼ばれています。

(・Θ・)チャラオ・・・・

 

ミカンイロボウシインコ Marajo Yellow-crowned Amazon について

みかん色の帽子、ミカンイロボウシインコ(・Θ・)

Psittaciformes Psittacidae Amazona ochrocephala xantholaema
属名:Amazona ボウシインコ属
和名:ミカンイロボウシインコ(キビタイボウシインコ亜種xantholaema)
英名:Marajó Yellow-crowned amazon , Marajo Yellow-crowned amazon
学名:Amazona ochrocephala xantholaema
Size:33-38cm 340–535g
原産:ブラジル|マラジョ島

亜種
Amazona ochrocephala Yellow-crowned Amazon キビタイボウシインコ
A. o. panamensis Panama Amazon パナマボウシインコ
A. o. ochrocephala Yellow-crowned Amazon キビタイボウシインコ(基)
A. o. xantholaema Marajó Yellow-crowned Amazon ※当亜種
A. o. nattereri ムジボウシモドキインコ

ミカンイロボウシインコはキビタイボウシインコの亜種の1つ A.o.xantholaema で、主な外見差は頭部の黄色具合。

ブラジル北部のアマゾン川河口部デルタ地帯にある低平な島「マラジョ島」に生息します。

このマラジョ島とは、要はアマゾン川の下降に出来た中洲みたいなものですが、流石アマゾンのスケールは圧倒的。

この島の面積40,100km2というのは九州の36,782.37km2よりも大きく、淡水に囲まれた島では世界最大です。

河口にある巨大な島のまわりが淡水というのも膨大なアマゾン川の水量のため。

島は低地で雨が多く、熱帯雨林と湿地が広がっているため雨季には水没する地域も多いそうです。

ダイナミックな自然のマラジョ島は、自然豊かなネイチャーランドとしてパンタナールやボニートほどでは無いにしても人気です。

 

キビタイボウシインコは10年ほど前にそれまでキビタイボウシインコの亜種とされていたオオキボウシインコなどが分離して現在は4亜種に整理されています。

残った亜種でメジャーなものはパナマボウシインコですが、このミカンイロボウシインコも個体差によっては象牙色のクチバシをもちます。

さらに頭部が広く黄色で覆われているものもいて、もしかするとオオキボウシインコとして流通した個体もいるかもしれません。

ミカンイロボウシインコも将来的に統廃合される可能性も十分あるでしょうが、ボウシインコ属の分類は多様性が豊富でとても面白いですね~